税理士新聞_第1510号_2月5日号掲載

20150505-1
【先生】
太田さん、おかげさまで順調に売上が伸びてはいるのですが、
当事務所の場合は一体何が良かったのでしょうか。
ホームページで効果があったのか、ダイレクトメールが
良かったのか、いまいちよくわかりません。

色々とやっているので、どの取り組みが一番効果を出ているのか
見極めたいのですが、どうすれば分かりますか。

【太田】
先生、こういうものは全体的に考えたほうが良いと思います。
大切な部分は個々の取り組みではなく営業活動全体です。
マーケティング手法や営業ツールの効果を見極めたい
というお気持ちはわかりますが、実際に現場で動いているのは
「広告」だけではありません。

【先生】
なるほど確かにそうかもしれませんね。
今までは、提案された広告宣伝のプランを
そのまま実施していましたものの、結果が伴いませんでした。

その時はプランに問題があったのだと思っていましたが、
実際にやってみた結果を色々と分析してみると、
電話応対や営業といった部分の問題も多かったように思えます。
昔と違って、色々と仕組みを考えながら取り組まないと
実態が見えなくなって行きますね。

本連載は税理士新聞本紙にて毎月5日掲載されました。(2016年2月最終回)

【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。