税理士新聞_第1507号_1月5日号掲載

20160105-1
【先生】
いやぁ太田さん。ここ最近でやっと月1件、2件と安定的に
新規のお客様が決まるようになって来ました。

最初「当事務所の場合、安定拡大ができるようになるには3年かかる」と言われたときは、
そんなに時間が掛かるものかと思ったものです。
実は太田さんはもしかしたら嘘をついているのではないか
とも思いました。

だって、よその営業セミナーなどに参加すると、
もっと楽にお客様が増えるといった話がたくさんありますから、ついつい浮気したくなったりもしたのです。

【太田】
先生、私も会計事務所の中で顧問先拡大の実務を行っていた人間ですから、
見立てはそこら辺の未経験者ではわからないくらい正確です。
でも信じて続けてくださって本当に良かったです。

毎月決まった取り組みをもらすことなく3年間継続された先生と事務所の皆様の偉大なる力です。
もし先生が浮気をしてあれもこれもやってしまっていたら、
今の安定拡大は無かったと思いますよ。

【先生】
そうですね。
確かにひとつの取り組みを継続させることは
簡単なことではありませんから、あれもこれもやっていたら、
モノにならなかったでしょうね。

それにしても、毎月の継続は大変なことでした。
年末から5月くらいまではうちも忙しくなりますし、
一時期はその時期だけでも一時停止してしまおうかとも考えました。
でも、「忙しい時期だからこそ継続の手を緩めるべきではない」という
太田さんの笑顔で言う鬼のようなアドバイスを信じてなんとか続けることができました。

本連載は税理士新聞本紙にて毎月5日掲載中です。(2016年1月現在)

【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。