税理士新聞_第1456号_8月5日号掲載

20150505-1
【先生】
最近、相続に力を入れている会計事務所が多いと聞きますが、
実際のところどうでしょうか。
うちの事務所の場合、特に紹介が増えているとか、
申告案件が増えているとかそこまでの変化は感じていません。

相談者は相続に強い事務所に相談に行ってしまうだろうから、
うちのような町の会計事務所には相談に来ないのではないか
と感じています。

【太田】
先生のところでは関与先の相続案件を中心に
扱っていらっしゃるのですよね。
一般の方からの相談が少ないということは、
「先生の事務所が相続の相談に乗ってくれる」ということが
地域の方に知られていないのではないでしょうか。

相続でお悩みの方は
「誰に相談をしたら良いか分からない」という方が多いので、
そのような方に向けた告知活動は必要です。

【先生】
そうですかね。ホームページにも業務内容として書いてあるし、
名刺の裏にも取扱業務として書いてありますよ。

あ、でもそういえば「先生のところは相続もやっているのですか」
といったことは、良く言われます。
事務所としては力を入れてやっているのですが。

本連載は税理士新聞本紙にて毎月5日掲載中です。(2014年8月現在)

【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。