税理士事務所で新サービス。名前の付け方ってありますか?

会計業界内でよくあるネーミングは既に網羅されている

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例えば・・・
と挙げてしまうとそのものずばりが
たくさん出てきてしまうのでアレですが、

なんとかセンターとか、相談センターとか、
なんとか相談室など色々とあります。

その前に「起業」「事業承継」「相続」
「経理」「記帳代行」などとやると大体、
どこかの事務所が既に実施をされています。

それだけ、馴染みのあると申しますか、
ネーミングとして直ぐに出て来やすいものですから、
いわば早い者勝ちな感覚はあります。

税理士事務所の場合、斬新なネーミングはどうか。

販売促進費をたくさんかけられるのであれば、
斬新なネーミングでも良いでしょう。

オリジナリティがあればあるほど、類似ネーミングもありませんので、
特に検索市場で考えると独占できます。

しかし、販売促進費をあまりかけないのであれば、
斬新なネーミングは避けたほうが良いです。

例えばですが、(あったらすみません)
相続→SOUZOKU→(逆にして)UKOZUOS

というネーミングがあったと仮定します。
でも、UKOZUOSと聞いても誰も意味が分かりません。

広告宣伝費をかけてこのネーミングが広く周知されるのであれば良いのですが、
一般的にはそこまで費用がかけられることはありませんから、
こういった斬新なネーミングは合いません。

税理士事務所の新サービス。組み合わせはどうか

キーワード検索にも有効的で独自性もあるネーミングは?
そのような発想で考えますと「組み合わせる」ということが考えられます。

先の例で申しますと、
「UKOZUOS」というのを単独で使わずに、

「相続手続サービスUKOZUOS」と組み合わせてしまう形です。

商標として取得する場合は「UKOZUOS」となるかと思いますが、
実際HPなどで使用する場合は枕詞を付けてあげるわけです。

そうすることでとりあえず、相続手続きに関するサービスなんだなということは伝わります。
検索での独自性は「UKOZUOS」と入ることでこの文字列に対しては、
かなり優位性があります。(この文字列で検索をしたら唯一の存在になれるという意味です)

「UKOZUOS」が良いと言う意味ではありません。
あくまでも考え方のお話ですのでその点ご留意願います。

あとは、やっぱりコピーライター(プロ)に頼むというのも1つですが、
いずれにしても最近のマーケティングを考える場合は、ユーザーが使うキーワードを
上手に盛り込む発想が求められる。

ネーミングも用途によって創るレベルが異なるので結構難しいものです。
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。