税理士事務所がLINEを営業で用いるのはどうか?

LINEで営業活動
LINEって営業に使えるの?とか、
マーケティングとしてどうなの?とか。

そういった質問もよく頂きます。
うーん。なんともお答えし難い。

この「営業に使える」「マーケティングとして」
という言葉の意味と言うか定義がはっきりとしないので、
なんとも回答し難いのです。

多分ですけど、「それやってお客増えるの?」とか、
「問い合わせ増えるの?」って意味だと思うのですが、
まぁ、そういう意味合いだったとしたら私の答えは
NOです。(例外はあると思いますけど)

LINEなどのツールが何なのか?を知らないと

もしLINEを使って売上を増やそうとか、問合せを増やそうとかって考えると、
「LINEで営業活動してやるぜ」ってなるわけじゃないですか。

でも、LINEってそういうツールじゃないと思うんですよね。そもそもが。
コミュニケーションツールであったりタイムリーな情報であったり、
お得な情報をゲットするためのものであって、もう、絶対に営業なんてされたくない。

いろいろな会社のLINEアカウントに登録をしてリサーチしたことがあるのですが、
営業ギンギンのアカウントになると、毎日3通4通と、セールだの割引だの、クーポンだのと
営業営業営業の嵐。

そういうのはもうね、3日経たずしてブロックしてしまうんよ。
もうね、絶対使い方間違っているって思うんよ。

使えるか使えないかでいうと使えはしますよ?もちろん

じゃぁLINEはダメなんだ。って意味じゃないですからね?
ちゃんと考えながら使って行けば使えますよ?当然ですけど。

でも、その型が世の中にまだ存在していなくて、どの税理士事務所さんも、
手探りな状態であるというだけです。

私が色々な税理士事務所さんのアカウント運用を見ている中で感じるのは、
既存のお客様向けに役立つ情報を発信しているアカウントは素晴らしいと思う。
だって役に立つんだもん。

補助金とか助成金の情報であったり、税制改正に関する情報であったり、
インボイスのことであったり。そういった役立つ情報をタイムリーなヤツを送ってくれる。
そういう事務所さんはちゃんとお客様に向き合っているんだなって思えるじゃないですか。

それやって意味あるの?とかって言わないで

既存のお客様への情報発信なら、ニュースレター毎月送ってるし、メルマガもやってるし。
わざわざLINEで送る必要ないっしょ!

って、結構な割合で言われるんですけど、まぁ、ここら辺は時代ですよね。
ニュースレターもメルマガも、十分に機能はしますよ。
まだね。

というのが私の感覚なんですけど。
中高年層はそういった媒体に今まで慣れてきているし、
今までそうやって生きて来たのでそういう媒体は機能する。
じゃぁ若い方はどうですかね?

20代とか30代の若い人たちは、紙とか嫌がる人もいますよね。そうでない人もいますけど。
メールマガジンなんて見ない可能性高いですよね。
だって、普段からメール使わなかったりするんだもん。

メール使わないで何を使うかと言ったら、
チャットとかLINEとかですよね。TwitterとかインスタのDMとかっていう人もいたりするわけですよ。

そういうの知らないと、ニュースレターとメルマガでOKでしょってなっちゃう。
新しいものは新しいものとして取り入れて、その運用に慣れておかないといかんと思うんですよ。
今後もながくご商売をされていくのであれば・・・。
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。