顧客リストの重要性|マーケティング効果を最大限に発揮

こんにちは。オオタキカクの太田です。
今回は「税理士会計事務所が見落としがちな顧客リスト」というテーマでお話をさせていただきます。
税理士会計事務所で一般的な顧客リストとして、既存の関与先様のリストや確定申告や相続案件を受任した方々のリストが挙げられます。しかし、今回はマーケティング的な顧客リストについてお話しで、これには、相談案件で未契約先のリストやセミナー参加者、資料請求者のリストなど、厳密には事務所の顧客ではないけれど過去に一度接点を持った方々のリストが含まれます。
顧客リストが整備・活用されている事務所とそうでない事務所では、最終的な成果が大きく異なります。 例えば、ある事務所では、毎月平均5件の新規相談があり、年間で36件の未契約先が発生していましたが、20年間で720件の見込み案件がリストになっていなかったため、マーケティング的なアプローチができていませんでした。もし720名の方がリスト化され、事務所側からアプローチができていたとしたら、仮に1/20の確率で契約に至ったとしても、36件もの新規顧客が獲得できたはずです。
顧客リストを整備し、適切なタイミングでアプローチを行うことで、新規顧客の獲得やリピート顧客の増加に繋がります。地道にコツコツとリストの整備やフォローアップ活動に取り組むことで、日々の営業活動やマーケティング活動がより効果的になります。

リスト整備のポイント

1.法人・個人でリストを分類し属性ごとに整理
2.継続的な接点で顧客にアプローチ
3.過去の履歴管理とタイムリーなフォローアップ


顧客リストを活用し、新規顧客獲得やリピート顧客の増加に努めることで、事務所の業績向上に繋がります。また、顧客満足度も向上し、口コミによる集客効果も期待できます。

税理士会計事務所において、マーケティング的な顧客リストの整備と活用は非常に重要です。一度接点を持った未契約先やセミナー参加者などのリストを整備し、適切なタイミングでアプローチを行うことで、新規顧客の獲得やリピート顧客の増加に繋げることができます。顧客リストの活用を通じて、税理士会計事務所の営業活動やマーケティング活動の効果を最大限に引き出しましょう。

【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。