税理士事務所のマーケティングはステップ式に|脱価格競争

こんにちは。オオタキカクの太田です。
今回は「マーケティングステップ」というテーマでお話をさせていただきます。

マーケティングは、ただ客を集めるだけではなく、人々が興味を持つようなきっかけを作ります。
特に、税理士事務所のように、新しい顧客がいつもあるわけではない場合、マーケティングは結構難しいと言われています。

マーケティングの3つのステップ

マーケティングには、次の3つのステップがあります。

ステップ1.税理士がいらないと思っている人にアプローチすること
ステップ2.ちょっとでも興味を示した人に具体的な情報を提供すること
ステップ3.私たちのサービスを頼みたいと思う人に、どんな価値があるのかを伝えること


実は多くの事務所が、二つ目のステップを飛ばしてしまい、マーケティングが上手くいかないのです。これを解決するには、いろいろな手段を組み合わせて使うことが大事です。
例えば、ホームページを充実させたり、紹介制度を作ったり、SNSを使ったり、無料で相談を受け付けたり、ブログやメールマガジンを出したり。これらの手段を、それぞれのステップに合わせて使うことで、新しい顧客を引き寄せることができます。これらの取り組みを通じて、元々興味がなかった人たちが興味を持つようになり、それが契約につながる可能性を高めるのです。

積極的なマーケティングが大切!

これらのマーケティング活動、一つ一つを単独でやるのではなく、一緒にやることで効果が倍増します。
例えば、ブログで情報を提供しながら、そのブログをSNSで広めて、無料相談会に参加してもらえる人を増やすとか。このように、興味を持ってもらえる人たちに対して、さまざまな方法でアプローチすることが大切なのです。
つまり、税理士事務所のマーケティングって、ただ待っているだけじゃダメで、自分から積極的に人々が興味を持つようなきっかけを作り出すことが必要なのです。具体的なアクションを通じて、興味を持ってもらえる人たちへのアプローチを強化し、それが最終的には契約につながる流れを作ることが大切です。

価値提供に焦点を当てたマーケティング戦略

新しい顧客を増やすためのマーケティング戦略は、目指す顧客数によって変わります。価格で競争するのではなく、顧客に価値を提供することが大事。だから、顧客の興味を引きつけるためのステップが必要なのです。これは、特に価格競争を避けて価値提供に重きを置く税理士事務所にとって大切な戦略といえます。
マーケティングの努力は色々です。お金をかけるものから自分でやるもの、外部の業者やツールを使うものまで様々。そして、マーケティング活動は、すぐに結果を求めるのではなく、段階的に進めることが必要です。最初に興味を持ってもらい、その後段階的に契約に至る流れを作ることが大切なのです。
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。