税理士事務所もブランディングを意識する時代になった

ブランディング
ブランディングとは何でしょうか?

言葉だけを捉えると、「魅せ方を上手にすれば高単価で売れるようになる」といったニュアンスが強く出てくるように感じます。

税理士・会計業界でも、ブランディングという言葉の認知としてはそのように捉えられているような節がありますが、決してそのようなものだけではありません。

会計業界では、「ブランディング」を意識的に組み込んでいるのは比較的大きな税理士法人や監査法人系の税理士法人などが積極的でいらっしゃるように感じられます。

事務所のサービスに付加価値を付けて行きたい、低価格競争をしている事務所のサービスとは一線を画したい、お客様を選べる事務所になりたい・選ばれる事務所になりたい。そのような諸々の想いがあって、事務所の価値を適切に伝えるための努力をするわけです。

税理士事務所のブランディングはホームページやSNSを見ると勉強になる

最近ではインターネットを使えれば、全国の税理士事務所、会計事務所さんがどのようなブランディング戦略を図ってきているのか、拝見することが出来る時代です。紙媒体での戦略の取り方は分かりませんが、ホームページやSNSを確認することが出来れば、かなりのことが分かりますし、しっかりとブランディングに取り組んでいる事務所さんは神々しさがあります。

自分たちの事務所はこうである、お客様にはこういうサービスを提供したい、私たちのお客様はこういうお客様だ、事務所のサービスはこのような理想を掲げている。そのような思いがデザインやカラーにしっかりと出ているわけです。

さらに動画です。動画はテキスト情報の5000倍の情報量を伝達するという研究結果がありますが、事務所のブランディングを行うには動画の運用は欠かすことが出来ないものであると感じます。文字情報だけより写真やイラストなどの画像情報がより伝えりますし、さらに動画の方がより伝わります。

先生の話し方や事務所の雰囲気、相談しやすそうか否かといったことは、いくら言葉で伝えても動画にはかないません。税理士事務所のブランディングを考えて行くのであれば、是非動画で伝達することも考えてみて下さい。
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。