税理士事務所のマーケティング戦略入門_クロスマーケティングの解説

税理士事務所のマーケティング戦略についてお話をいたしました。いくつかあるうちのクロスマーケティングというものについての解説です。

このモデルは形になると、今後新たな取り組みを検討する際に、要不要を見極めるためにも役に立ちます。
いろいろな取り組みが無駄なく相互に関連しあいながら形になっていくことで、効果を高めていくことができます。

税理士事務所のマーケティング戦略のポイントは個々の取り組みを設計すること

クロスマーケティングというのは、私が昔勝手につけたネーミングです。いろいろな媒体をつなぎ合わせ、それを相互に関連させながら人の流れを作り出していこうという発想で、個々の取り組みである〇を書いていただき、その〇を人の流れにあわせて矢印を引っ張て行くのです。

そうしてみるとまず、矢印が生み出されるものと、そうでないものとに分かれます。特にホームページなどは矢印が集中する傾向があります。そうしてみますと、ホームページの重要性が視覚的によく分かります。いろいろな取り組みをしてつなぎ合わせるという意味では、クロスメディアとかメディアミックスなどと呼んだりもいたしますがそういうことです。

しかし、ただやみくもになんでもかんでもやってみよう!というものではありません。それぞれの取り組みに意味を持たせ、それぞれが最も力を発揮できるような運用をイメージしながら使い込んでいくということが大事です。

まずは、先生の事務所での取り組みがどのようになっているか、実際にやってみてはいかがでしょうか。事務所全体で作るのもよし、事業部ごとで作るもよし、サービスジャンルごとで作るも良しです。税理士事務所のマーケティング活動の現状認識を行うための取り組みとしてぜひ一度やってみて下さい。
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。