第10号 千招を知るものをおそれず 一招に熟するものをおそれよ

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一般企業や店舗と同レベルの広告宣伝力が求められる時代に突入しました!
私が前職で企画・マーケティングを担当していたのは7年前、8年前のことです。当時と今とでは環境が全く異なります。当時は「やる か、やらないか」という時でしたので、やればやっただけ大きな成果を得る事ができていました。しかし、今は違います。顧問先拡大の ことを真剣に考え、取り組みを継続し、拡大に必要となる基礎体力を体に宿さなければならなくなりました。

反響はそこにあるものではなくて、自ら創り出すものです。
表題の言葉は、八極拳の門脈・李氏八極拳の創始者である李書文が言ったとされている言葉です。李書文という人は殆どの対戦相手を牽制の一撃のみで倒してしまう。弟子などからは、「二の打ち菓らず、一つあれば事足りる」とわれたことでも有名な武術の達人です。
一つの技をとことん掘り下げて習熟しておけばありとあらゆる場合に臨機応変して対応でき必ず勝利できる。 逆に沢山の技を知っていてもどれも浅くて身体の芯まで習得していなければ実戦では何の役にも立たない。 これは武術の世界に限った話ではありません。「顧問先拡大」というテーマを考える際にも共通するものです。
「一招に熟する」とは、例えばダイレクトメールならダイレクトメー ル。セミナー運営ならセミナー運営に精通する。熟達、熟練するといったものです。 誤解の無いように申し上げたいのは「色々やることが間違いである」ということではありません。そうではなくて、一本の芯となる取り組みをまずは徹底的に磨き上げ、熟達することをお勧めしたいのです。
「顧問先拡大」というと、ついつい色々な取り組みをたくさんやれば良い、といった誤解があったりしますが、そうではありません。 事務所にとっての王道パターンを見極めて、その取り組みを徹底的に磨き上げるということが重要なのです。
一つの王道パターンが磨き上げられれば、その王道パターンを補完し肉付けして行くために、他の新たな取り組みをスタートすれば良いのです。
また、一つの集客手段に熟達することが出来ると、あとはいくらでも応用が利くようになってくるものです。コツと申しますかポイントとなるようなものを体得することで、体が勝手に動くようになってくるわけです。
拡大の手法は世の中に様々あります。その中には「直接的」「間接的」、「高コスト」「低コスト」、「短期型」「中長期型」など分類はありますが、どれをとっても真が深く、型にはめてポンと出来あがる代物ではありません。
型にはめてポンというのは、事務所名を変えればそのまま使えますよといったもので、結局それは「千招」を追い求めているにすぎません。そのようなものが千も万もあったとしても、恐れはしません。コピーや模範が容易で、良いものであっても一過性のものだからです。しかし「一招」に熟達したDMやHPなどを見たとき (滅多にお目にかかれませんが)は、私などは心の底からブルブル震えてしまいます。
これをご覧になられている皆様には是非とも「千招」ではなく「一招」に熟していただけるような取り組みを実施していただきたい。そのように願って今回も顧間先拡大の鉄人をお届けします。

合資会社オオタキカク 代表 太田亮児
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