第11号 ローマは一日にして成らず

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ワンタッチで直ぐに結果があらわれる。…だったらとてもラクなのですが。
ホームページを作ったら問合せがどんどん入る。ダイレクトメールを送ったら電話が鳴りやまない。雑誌広告を打ったら大反響。メールマガジンで口込みの大旋風。・・・そんな時代も過去にあったことがあるかもしれません。ぱぱっと取組んで、直ぐに結果。確かにこれは大変魅力的ですし、何しろラクです。しかし時代の変化、環境の変化がそのラクを許さなくなりました。

数か月で大成功して、直ぐにでも大きな会社になれると思っていたことも。
ローマは一日にして成らず。「大事業は、長い間の努力なしには完成されない」というたとえです。 何事も継続することが大切であるということのたとえとして、良く耳にする言葉です。オオタキカクもいつの間にやら6期目を向かえ、今年で7期目に突入いたします。
これもひとえに、この税理士・会計事務所の業界で、顧問先拡大支援という業務を通じて、お仕事をさせていただき、多くの先生方からのご理解と賛同を得て、活動をすることができた結果でございます。ありがとうございます。
創業当初は自宅マンションの一室でスタートをしました。日常の生活と業務時間との区別がなかなか付けられず、普段着のまま、布団の上で企画書や提案書を書いたり、ホームページを制作したりしていたことを思い出します。
ある方からは「どうせ会計事務所に顧問料も払えないような弱小の会社なんでしょ?」などと言われ、悔しい思いをしたことも今となっては良い思い出です。
独立したばかりの頃は、本当にその日暮らし。絵に描いたような自転車操業でした。最初の頃は月の売上が6,000円ということもありました。「本当にこの先続けることが出来るのだろうか?」という不安で、夜も眠れず、食事ものどを通らず。 不安で不安で仕方が無い日々を送ったものです。 それでもあきらめずに、コツコツと継続してきた結果、素敵なお客 様に恵まれ、私の考え方に共鳴いただける協力者も少しずつ増えて、今があります。
創業当初は何も有りませんでした。 お金も、人脈も、お客様も、商品も、形になったサービスさえも、ありませんでした。我ながら「どうしてあの時、独立なんてしたのだろう」と、時々思うことがあります。 そのくせ、直ぐに事業が軌道に乗って、会社を大きくしていくことが出来るものだと勘違いしていたのですから、困ったものです。

私にとっての「ローマ」はまだ成っていませんが、ここまできたら 「ローマ」を創ってやろう!と想いを新たに抱いています。 その為には、税理士・会計事務所が求めるニーズ、即ち顧問先拡大に関して、確かな技術とノウハウをご提供することが第一です。更に、顧問先拡大を実施するにあたっての新たな手法や、ネットワーク、人脈の構築。時には他社様とのアライアンスも視野に入れて行く必要があると考えております。
私は今まで「出来るだけ自分だけの力で」何でもかんでもやって行こうとしていた傾向があります。自分の目が行き届かないものについては、たとえ税理士先生方の興味関心があろうとも、ご案内することがなかったり、興味関心を示すことが無かったように感じています。しかし、それでは「税理士・会計事務所に特化したサポート」としては片手落ちなのではないだろうか。と思うようになりました。この考えに至るまでに、6年かかりました。
それまでの間、本当にたくさんの方と出会い、教えを受け、思い悩み、迷ったりつき進んだりしています。「自分ひとりの力には限界がある」これを肝に銘じて先生方のお役に立って行きたい。そのように考えております。

合資会社オオタキカク 代表 太田亮児
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