第42号 PDCAが止まらない

tetsujin_vol42
次々と見つかる改善点
私は学生時代に少林寺拳法をやっていました。「演武」といって、型の ようなものを練習するのですが、当時はよくビデオテープに録画をして 後から自分の動きをチェックするといったことをやっていました。 自分がイメージしていた動きと、実際に録画をした自分の姿との乖離を目にするたびに、なかなかのショックを味わうことになります。 それほど、自分自身の体というものは、自分が思い描いているほどに動いてくれないものなのです。そのような経験があるので、自己 チェックというものが大切であることは知っていたのですが、自分が話しているセミナーや講演を録画したものは、見たくありませんで した。自分で「あまり上手に話せていない」ということを感じていたので、その事実を目の当たりにするのが辛かったのです。

「自分がセミナーで話しているのなんか絶対に見たくない」
自分が話をしている姿など見たくない!そのような感覚というのはもしかしたら私だけなのかもしれない…。長年そのように感じて いたのですが、つい最近クライアントの先生も同じような感覚をお持ちであるということを聞きました。その先生はセミナーや講演会 など長年のご経験がある方なのですが、ご自分の話の癖などを見るのはどうしても抵抗があるということでした。 まさにそれです!私だけではなかったのです(苦笑)。そのような感覚を持ち
ながら、自分自身の話し方を改善することがないまま 長い期間を過ごしました。そこへ来てのYouTubeです。YouTubeは昨年末に本格的に始めているのですが、YouTube用に動画を 撮影すると、必ず自分の姿をまじまじと見つめることになります。これはもう逃げられません。すると出るわ出るわ…。「あー」「いー」 「うー」「えー」「おー」のオンパレード…。声も小さく、歯切れも良くない…。自分ってこんなにダメだったのか。というどうしようもない 現実が襲い掛かってきます。自分の動画を自分で見るのはなかなかの行為なのですが、修行のつもりで続けています。
小さな改善の連続と積み重ね、それが止まらなくなるのがYouTube
自分の顔を出した状態で動画の投稿をYouTubeでスタートして10か月。スタート当初は全くの手探り状態で、画像も音声も動画の 構成もメチャクチャ。続けて行くと、様々な問題があることに気が付かされます。画質が良くないのはなぜなのだろう?音が聞き取 れないのはなぜなのだろう?YouTubeで検索されるためにはどうしたら良いのだろう?サムネイルには何を表現したら良いのだろう ?オープニングは入れたほうが良いのか?概要欄には何を書けば良いのか?テロップはあったほうが良いのか?テロップのフォ ントは何が良いのか?…このように次から次へと課題が出てきます。 小さな改善の積み重ねがより良い動画制作へのステップアップになっていることを感じます。小さな改善の重要性はダイレクトメー ルやFAXDM、セミナー、ホームページなどあらゆる営業活動に当てはまるものではあるのですが、YouTubeのそれは他の媒体に 比べて圧倒的に「小さな改善がしやすい」と感じています。課題が浮き彫りになりやすいのです。

それはなぜかというと、ひとつのプラットホームで正確な効果測定ができるからであると私は感じています。 YouTubeは自分のチャ ンネル上で動画の各種設定と分析をすることができます。ホームページの場合はアナリティクスという別のプラットホームへ移動す る必要があるので、同一画面上での分析はできません。しかもそこそこ分かり難く面倒です。

ところがYouTubeはそこが分かりやすいのです。動画の視聴数や登録者数、再生維持率やキーワード分析など1か所でできてしま うので、否応なしに現状の問題点に目が行ってしまうのです。アナログの媒体ですと分析もアナログ化しますので課題を抽出する のも大変です。そのようなこともあり、YouTubeというのはPDCAの速度を意識的に早く回すことができるのです。「YouTubeは営業 で効果があるの?」そのような質問を多く頂くようになりました。なんとも回答が難しい質問なのですが、PDCAを回すのであれば、 現状YouTubeというのは最強です。逆にPDCAを回すつもりがないとか、PDCAする気力がないという場合は、YouTubeはやらない ほうが良いと思います。すぐに結果を導き出すものではなく、自分の動画チャンネルという「土地を耕すようなもの」といった感覚で す。動画で伝わる情報量というのはテキストや静止画の5000倍にも及ぶそうです。伝わり難いサービスや価値、人柄。それを伝えるには動画は最適です。特に付加価値の高いサービスを提供している事務所様にはお勧めしたい媒体です

合資会社オオタキカク 代表 太田亮児