第40号 対面≧WEB会議>電話・メール

tetsujin_vol40
黒い板の話からテレビ電話の話
はじめてスマホを見たときのお話をたまにさせていただくのですが、 スマホを見たことが無かった私が始めてソレを目にしたときの衝撃。 あれは、何度思い出しても忘れません。「何、その黒い板?」です。ITというものは時々そういう衝撃を私に与えてくれる、エキサイティングなものです。昔のファミコンがスーパーファミコンになったときのような衝撃とでも言いましょうか。「すっげぇ!!」というあの高揚感。それが大人になっても味わえているのですから私は幸せです。
zoomだったかスカイプだったか、WEBカメラを繋いで別の場所にいる人と顔を見ながら会話ができるという情報。これ自体は10年以上も前からエンジニアの人から教えてもらっていたり、実際に何度か使ったりはしていました。その時に感じたのは、「でもメールでも 十分だよね」とか「電話でも良いんじゃない?」とか。どうしてわざわざパソコンでつなげる必要があるの?という感覚でした。

在宅にすることに対しては経営者としての不安がありました
当社は2月末から在宅勤務を推奨しており、3月、4月と基本的にパートさんには在宅をしていただいています。全く問題が無かったかというと嘘になります。色々と細かなところでは問題や課題がありました。
ただ、当社は小規模で意思疎通といっても数人の間での共有で済みますから、小さな問題は
スグに解消することができます。ここら辺は少人数の強みでもあるかもしれません。
「人がその場にいるとき」と、「人がその場にいないとき」で情報の伝達力がどれだけ違うのか。仕事量や品質、ひとつの仕事にかける時間にどれだけの違いが出るのか。一斉在宅に踏み切るタイミングでは、ここら辺の不安はかなりありました。
これは、パートさんとのzoom会議でも共有をしたことなのでニュースレターで書いてしまいますが、一般的に経営者としては「電話を取るのも、郵便対応するのも、掃除をするのも」そういう一連の業務も含めてのお給料です。在宅にしてしまうと、それらの仕事はし なくて良くなります。さらに言うと、仕事をしている時間に洗濯を同時進行する事も可能なわけで、時間給として仕事をしている隙に、脱水したり、ちょっと洗濯物を干したりといったことも出来てしまうわけです。ただ、流石にそこまで監視というか管理することはできま せん。そこで考えたのが私が逆の立場であればどう感じるか?といった視点の切り替えです。おそらく私ならこう考えます。「いつまでにこれだけやっておいて!大体これくらいの時間で!」といった渡し方をしてくれればやりますから、時間は自由に使わせてください!という考え方です。よりフリーランサーに近い感覚で仕事を行うのが一番やりやすいと個人的には考えました。
状況によっては対面よりもWEB会議が勝る場面もチラホラ
最初から100点満点の在宅ワークではありませんでしたが、色々な問題、課題に向き合って徐々に良い形で出来る状態になりつつあります。色々と取り組みを進める中で感じたことは、「全てではないが業務の一部には在宅の方がむしろ良い」というものがある。ということがあります。私が最も便利さを実感しているのが、zoomの画面共有です。同じ画面を一点集中で見ながら情報共有をするので、「意識の統一」という実感がとてもあります。
パートさんのほうでわからないことや、実際の仕事の進め方を画面共有をしてもらうことで確認できたりもします。これも同じ画面を見ながらの情報共有なので言葉だけのコミュニケーションよりもずっと理解が深まります。

ここ数ヶ月はアレの影響で、在宅にせざるを得ない状況が生まれました。この騒動が終息した後は、果たして在宅スタイルをどのように扱っていくべきか、先々の事も考えながら、今という時を大切にして日々業務に励んでいます。

合資会社オオタキカク 代表 太田亮児
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