最近手にした経営に関する本
最近、新刊の案内がメールマガジンを通じて入りました。タイトルは、『小さな会社の「安定経営」の教科書』というもの。伊藤敏克さんという方が書いている本なのですが、1976年生まれということで、私と年齢も近く親近感がわきます。そもそもこの方を知ったのは、「ブログ」でした。会社経営に関することで考え事をし ていたときに、何かしらの検索でこの方が発信しているブログにたどり着きました。さらにその中から、メールマガジンへの登録を行いそしてつい先日単行本の案内が入ったという次第。まだ50ページほどしか読んでいませんが、目にとまったのがドラッカーが提唱する「企業の目的は顧客の創造」という一文です。勉強になるなぁなどと思い、この言葉をネットで検索。すると、まさにはっとするようなものを発見したのです。
市場は市場を形成する一人ひとりの人間の集まり
「顧客を創造する」の原文は"create a customer”なのだそうです。なぜ"create customers"ではないのだろうか?そういった考察をしているかたのブログにたどり着きました。そういわれてみれば確かにそうです(原文でドラッカーの本を読んだことはありませんでしたので初見でした)。その中で、ドラッカーは、企業が市場を創造するには、まず「市場に居る一人ひとりの人間を見よ」と言って
いるのだということを言っているのです。
これは本当に素晴らしい考察だと感銘を受けました。ドラッカーは市場を市場(market)として見ていたのではなく、市場を形成する一人ひとりの人間(a customer)の集まりとして見ていたのだということです。マーケティングやマーケットという言葉を使うと、どうしてもお客様の集合体をひとくくりにして、その集まっているモノを一個の市場として見立てます。
でもそうではなくて、一人ひとりのことをちゃんと見ていかんとアカンで。ということのなのでしょう。10年前とか20年前であれば、市場を枠としてとらえていっても平気な時代だったと思います。ところが最近ではそういうスタンスでは「市場」に受け入れられなくなってきて いると感じることが増えてきました。"customers”ではなく、"acustomer"であると、顧客側が感じるような見せ方や商品設計がより、受け入れられるように感じます。企業としては"customers”のほうが楽ですが、求められているのは"a customer"なのです。
第38号 企業の目的は顧客の創造である。
ペン習字講座に見る「a custmer」
最近私は長年抱えていた、「字が下手」という課題に立ち向かうべく、ペン習字講座を通信で学び始めました。ペースはゆっくりなの ですが、日本ペン習字協会の教材は本当に完成されています。申込をすると、基礎テキストが10数冊、DVDや課題提出用の資料が一式届きます。その中で、どういったスケジュールで進めるかや手順、課題提出のタイミング等が決められています。
私が感心したのは、課題提出の仕組みです。これを通常のテキスト教材にミックスすることで、私に対する"a customer"感が飛躍的に高まります。課題はテキストの進行度にあわせて、郵送で送る仕組みになっていて、毎回、一番書く頻度の高い「氏名と住所」を用紙に書いて、それに他の課題をあわせて送ります。1週間くらいすると、その課題に添削されたものが返信されるという感じ。
合資会社オオタキカク 代表 太田亮児
最近私は長年抱えていた、「字が下手」という課題に立ち向かうべく、ペン習字講座を通信で学び始めました。ペースはゆっくりなの ですが、日本ペン習字協会の教材は本当に完成されています。申込をすると、基礎テキストが10数冊、DVDや課題提出用の資料が一式届きます。その中で、どういったスケジュールで進めるかや手順、課題提出のタイミング等が決められています。
私が感心したのは、課題提出の仕組みです。これを通常のテキスト教材にミックスすることで、私に対する"a customer"感が飛躍的に高まります。課題はテキストの進行度にあわせて、郵送で送る仕組みになっていて、毎回、一番書く頻度の高い「氏名と住所」を用紙に書いて、それに他の課題をあわせて送ります。1週間くらいすると、その課題に添削されたものが返信されるという感じ。
合資会社オオタキカク 代表 太田亮児