第32号 勝てるところで勝負する。

tetsujin_vol32
勝てないもので怒力しても仕方ない。
最近、お笑いタレントの中田敦彦さんが書いた本「天才の証明」を読みました。この中で、「クオリティーの優劣で勝負したら、優秀なものや人は存在するし、たとえ最高のクオリティーになれたとしてもいつかは抜かれます。でも、オリジナリティはどこまでいっても、唯一無二のもの」といったことが書いてありました。マーケティングで言うところの「差別化」や「独自化」といったものは、まさにそういう ことだと思いました。わざわざ勝てないところで無理して勝負しても、良い結果はなかなか出てきません。

どこでオリジナリティを発揮するのか?
自分のどこがオリジナリティに当たる部分なのか?自分の何がオリジナルなのか?この問いかけに対する答えは、直ぐにポンと出てくるようなものではありません。長い年月をかけて見出すものであり、お客様や一緒に仕事をする仲間を通じてじんわりと浮かび上がってくるようなものではないかと私は考えます。私なりの解釈ですが、「勝てるところで勝負する」という言葉の本質は、「勝てないところを自覚する」ということにあるのではないかと考えます。なまじ器用ですと、あれもこれも一定のレベルでこなすことができます。すると、不思議ですが「一番勝てるところ」が隠れてしまうといった現象が起きたりします。
当社のことでお話しますと、「当社が勝てるところは税理士事務所向けの営業支援である」と考えています。それは元々太田が税理士事務所で勤務してマーケティング活動をやっていた経験があってのことです。これを、類似した環境として「司法書士」「行政書士」に向けても同じことをやろう!とは、現時点では思っていません。何故なら、勝てなくなる可能性が飛躍的に高まるからです。 そして、「士業」に枠を広げた瞬間、「税理士事務所に定めていた焦点」が一気にぼやけてしまい、本来勝てるところだったものがとたんに勝てなくなってしまう危険性が生じるのです。
先生の、事務所のオリジナリティは何ですか?
当社の場合、税理士事務所という「業種」に焦点をあてたオリジナリティの発揮の仕方をしています。太田個人で考えますと、そこだからこそ勝てますし、逆に言うとそこでしか勝てないと考えています。
では、先生の事務所のオリジナリティは何でしょうか。「こういう業務をやっている」「あんな案件に対応できる」目に見える業務内容をオリジナリティとして扱う事もあるでしょう。当社であれば「税理士事務所への特化」であり、「コンサルティング」や「ホームページ制作」などでしょう。しかし、これだけですとまだオリジナリティとまでは言えません。類似するサービスの提供を行っている会社は世の中にもたくさん存在しています。 これまた当社のケースですが、私の場合は「税理士事務所への特化」に加え、「個別訪問」と「オーダーメイド」をオリジナリティの要素として加えています。この二つを加えた理由は、もちろん成果(顧問先拡大をすること)を出すためということが第一ですが、営業上の 理由としては私の同業者となる大手のコンサルティング会社や、大手の制作会社がやらないことだからです。特に「オーダーメイド」は 大量に取り扱う事ができず、人に依存しますので大手の会社はやりたがりません。それが、当社にとっては良いのです。さて、質問に戻ります。先生の、事務所のオリジナリティは何でしょうか??必ず二段階、三段階と深堀をして考えてみてください。従業員さんと一緒に考えたり、顧問先様に聞いてみても良いでしょう。

合資会社オオタキカク 代表 太田亮児