営業が得意な税理士先生、苦手な税理士先生

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一般的に、税理士先生や士業の先生は「営業が苦手である」ということが言われたりします。確かに営業(事務所のサービスをプレゼン、価格交渉)をしたりすることを苦手とする税理士先生は多くいらっしゃいます。

しかし、なかには「営業大好き!」という税理士先生もいらっしゃいます。人とお話しすることが好き、コミュニケーション能力が極端に高い先生もいらっしゃるのです。この違いは一体何なのでしょうか?
営業が得意な税理士先生は、前職などで営業経験をしていらっしゃるということがほとんどです。つまり「営業」という活動そのものの経験があるので、「営業」のノウハウをお持ちなのです。声のトーンや初対面の人との話し方の流れ、ご相談者からの質問に対しての受け答えなど既に経験をしているので慣れています。先天的に明るく元気なタイプの先生もいらっしゃるのでしょうが、おそらくは後天的に培われたものではないかと私は感じます。
営業が苦手な税理士先生は、前述した営業的な経験を全くしたことがないというケースがほとんどです。ともと苦手意識があり、且つ経験も無いという状況ですからいざ営業をしなければいけなくなった時に、どうしても大きな壁にぶつかることになるのです。このように営業というものに対しての苦手意識が強い先生は、税理士紹介会社などの営業代行会社を頼りにする傾向が強いように感じます。

営業ノウハウを自ら学ぶと効果的

営業に苦手意識をお持ちの先生にぜひお勧めしたいのが、「営業」そのものについて学ぶということです。今は便利な時代ですから、YouTubeなどで「営業ノウハウ」などと打ち込めば有益な学びを得ることが出来ます。営業に関する本を何冊か読むだけでもレベルアップできることでしょう。もちろん学ぶだけではなく、実際に学んだことを現場で試してみる、実践してみることが大切です。それができれば、営業が苦手な方であっても徐々に営業というものに対する苦手意識は消えてなくなるに違いありません。  
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。