融資申請は個人よりも法人の方が有利なの?|融資担当・法人営業担当目線で語る

今回は、金融機関から借入れしやすいのは個人か法人かをテーマにお話を聞くことができました

個人だとどんぶり勘定でされている方も多く、また、決算時には追えないお金が必ず出てきます法人はきっちり資産を管理しているという点で金融機関からすると法人の方が信頼性が高いようですよ

個人よりも法人の方か借り入れはしやすいのか?

結論的なところでいうと、借入・融資の現場では通りやすいのは当然、法人の方が通りやすいということです。資産が分別管理されていることによって信頼性がより高いとみられるのが法人の方ということでした。確かにお金を貸す方としては、ちゃんと返済をしてくれる相手に貸し出したいという気持ちがあるでしょうから、信頼性の担保というのは大事なのだと思います。

そういう意味では個人事業であったとしても、きちんと税理士事務所に頼んで顧問をしてもらっているかいないかというのは、当然のことながら大きな意味合いのあることなのだと思います。

業種によっては無理に法人化をする必要は無い

個人事業で多いのが、飲食業、理美容業、建築業があげられます。あえて法人化をすることもない業種として見られるようですが、どんぶり勘定が多い業種であるといった見られ方をする業種でもあるそうです。

実際、税理士先生のお話を伺うと、飲食のお客様はお断りをしているといった税理士先生も中にはいらっしゃいます。個人の資産と事業としての資産の区分けがしっかりとされていないケースが多くあるらしく、何かあった時に保証できないのでお断りをしているということが多いように感じます。

金融機関の目線では「このお金は何ですか?」といった場面も多くあるらしく、脱税にあたってしまうような出来事も残念ながら多くあったようですね。
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。