お客様の印象に残る会計事務所になるために

来客対応に力を入れる会計事務所が増えてきました

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これは最近だから、というわけではありません。
10年前、15年前、あるいはもっと前から。

来客対応がしっかりと出来ている会計事務所様。
税理士事務所様。

世の中にはたくさんいらっしゃいます。

私もサラリーマンの頃は、勤めていた会社もしっかりと
しておりましたので、つい「当たり前のこと」として、
考えていました。

来客対応に対しての感動が、それほどではなかったのです。
その「凄さ」が理解できていなかったのでしょう。

積み重ねられた経験の中から出来上がった形

相客対応で事務所の力、あるいは会社の力が分かるといわれます。
接客マナーの本などを読めばそういうようなことがたくさん書いてあります。

しかしながら机上の勉強では本当のことはわからないものです。

これは、創業者である先生であればお分かりになるかもしれませんが、
先生一人で独立をされ、例えば自宅開業であったり小さな事務所などを借りてスタートをしている。

そういった場合にこの「接客応対」がやりたくても出来ない。
といったことがあったりします。
お茶を出すという一つのことでも、大変なことなのです。

お一人でスタートしているのであれば代わりにお茶出しをしてくれる人がいません。
お茶をお出しするのであればお湯を沸かさなければいけませんし、湯飲み茶碗や
茶碗の下に敷くものも必要です。

お茶の葉やパックも必要です。
準備するのもそれなりに大変なこと。

その大変なことを一人でできるかというとなかなかそこまで手が回りません。
特に創業期はそうです。

すばらしい接客応対は当たり前のことではない

これは私自身が会社経営をしていて感じていることです。
例えば、接客応対が大変すばらしい会計事務所様の姿を見て、
「よし!当社も実践しよう!」と思っても、直ぐに真似ることが出来るかと言うとそんなに簡単ではないのです。

やはりすばらしい応対を実践していらっしゃる事務所様は、所内での研修体制や、
接客マナーに関することに費用をかけ、全体で共有しています。

個別相談が出来るスペース、所内の応接室。
そういう環境をしっかりと整えることが出来るのも企業努力の賜物です。

私はそういう努力と申しますか、大変さを芯から知っている創業者、経営者に対して、
「この会計事務所は凄いな」「やるな」と思っていただくための一つとして、
お茶出し1つとっても磨き上げる考えが大切なのだと思うのです。
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。