税理士新聞_第1495号_9月5日号掲載

20150505-1
【税理士先生】
うちはホームページ経由の契約率が大体1/5ほどなのですが、もう少し高くなりませんかね。

知り合いの先生はHP経由の案件であれば、ほぼ100%受注しているといっていました。
やっぱりうちの事務所は営業力が弱いのでしょうか。

【太田】
いくつか質問をしますが、もし相談者の方から「決算だけやってください」「もっと安くして欲しい」「経営計画の作成をお願いしたい」と言われたらどうしますか。

【税理士先生】
そうですね。決算だけと言われたら私の方針で請けませんね。
安くして欲しいというのも理由が無いものはお断りです。
経営計画の作成も現状対応できるスタッフが居ないのでお断りすると思います。

【太田】
契約率の問題は、営業力ではなく事務所で設定する条件面にありそうです。
お客様からのご要望に対して幅広くお断りをしてしまっていますので
契約が決まりにくいのは必然といえるかもしれません。

本連載は税理士新聞本紙にて毎月5日掲載中です。(2015年9月現在)

【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。