税理士新聞_第1486号_6月5日号掲載

20150505-1
【税理士先生】
セミナーの効果もあって、最近無料相談が増えています。
今日の午前中も新規の相談でした。

色々とお話を伺って税務顧問のご契約にまでつなげたいのが本音なのですが、大抵話だけでそのまま終わってしまいます。

私はあまり営業が得意ではないので、その場で契約を促すというやり方がどうも肌に合いません。

【太田】
相談者が増えていることは素晴らしいですね。
でも確かに相談だけで終わってしまってはボランティアになってしまいますから少し考えないといけませんね。

ちなみに先生は一度ご相談に来られた方に対して、そのあと継続的な情報発信やコンタクトを取るというアクションを、実施していらっしゃいますか?

【税理士先生】
「ギ、ギクッ」実は、一度相談をした方にはそのあと何もアプローチをしていません。

何もしなくてもうちに頼みたいという方は勝手にやってきてくれると思っているのですが、甘いですかね。

【太田】
先生、大変恐縮ですが甘いです。

相談だけで終わってしまって、その先つながらないわけですから、「何もしなくても頼みたい人は勝手にきてくれる」という状態になっていません。
出来ることから少しずつやってみませんか。

本連載は税理士新聞本紙にて毎月5日掲載中です。(2015年6月現在)

【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。