税理士新聞_第1447号_5月5日号掲載

20150505-1
【税理士先生】
人手が足りなくなってしまったので、今新しく求人をかけています。
でも、なかなかこちらの条件にあった人が来ません。

どうやら今利用している求人媒体は、
大手税理士法人や専門性の高い事務所に行ってしまう人が多いみたいなのです。
うちの事務所もそんなに悪くはないと思うのですが、
求人をかけている媒体が良くないのかもしれません。

営業のこととは全く関係ありませんが、
アドバイスしてもらえませんか。

【太田】
先生、「求人広告」というくらいですから、
営業やマーケティングで実践している広報活動の取り組みに
直接的に関係のあることです。

求人媒体の問題というよりも、求人広告の表現方法に問題がある可能性もあります。
今まで「事務所の強み」とか「伝えたいイメージ」などお話してきましたが、
求人を出す際にもそういうことは考えて行った方が良いですよ。

【税理士先生】
求人に事務所の強みですか。
確かに求人広告の営業マンがそのようなことを言っていました。

でも、うちは大手さんではないから他と比べて突出した強みのPRなんて難しいのではないかと感じてしまいます。
そもそも、働きたいと思っている人は勤務条件や場所で選ぶものなのではないですかね?

本連載は税理士新聞本紙にて毎月5日掲載中です。(2014年5月現在)

【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。