メタン分子構造でイメージする新しいマーケティングモデル

マーケティングの世界は絶えず進化しています。
特に専門的なサービスを提供する税理士会計事務所にとって、時代に合わせたマーケティングアプローチを採用することが、事業の成功に不可欠です。
今回は、税理士会計事務所向けの新しいマーケティングモデルの第二弾のお話になります。

4つの軸で構成される新マーケティング戦略

今回のモデルは、科学の教材である分子構造模型セットからヒントを得ています。
具体的には、メタン分子の構造を模しており、中心に事務所の価値(サービスの品質や評判など)を置き、その周りを4つの軸(アナログ、デジタル、SNS、動画)が取り囲む形です。
紙媒体による広告やセミナーなど、直接的なアプローチを行います。
これにより、紙媒体を好む世代や、直接のコミュニケーションを重視するクライアントにリーチします。
ホームページ、リスティング広告、メールマーケティングなど、オンラインでのアプローチを強化します。
これは、情報検索を主にインターネットで行うクライアント層に有効です。
Facebook、X(恐らくTwitter)、InstagramなどのSNSを通じて、よりカジュアルな形で事務所の情報を発信します。
特に若年層にとって、SNSは情報収集の主要な手段となっています。
TikTokやYouTubeなどのプラットフォームを利用して、動画による情報発信を行います。
動画は、事務所の雰囲気や専門性を伝えるのに特に有効な手段です。

今後のマーケティング戦略

今回ご紹介した4つの軸を効果的に組み合わせることで、事務所の中心価値を多様なクライアントに伝え、最適なマッチングを実現します。
今の多様化する情報収集の手段に対応して、事務所の魅力を広く深く伝える戦略をマーケティングのご参考にしていただければと思います。
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。