先生は自分が得意なこと、好きなことをやっていますか?

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好きこそ物の上手なれという言葉があります。

好きなことほど熱心に取り組みますので、
上達も早いし結果も伴いやすいという意味です。

実はこれ、顧問先拡大をテーマに考えた際、
非常に密接な関係性があります。

多くの先生はあまり意識をしていらっしゃいませんが、
この法則を無視してしまっているケースが、
少なからずあったりいたします。

先生が嫌いなことをやったら、それは上手く行かない

例えば、新設法人。
新しく出来た法人は5年で80%が廃業すると言われています。

新設法人向けのDMを実施したり、ホームページを作ったりしている事務所で、
先生のお話を聞いてみると、「新設法人は廃業率が高いのでそれが大きなストレス」とか、
「単価が低いので商売にならない」とか。

とりあえずやってはいるものの、あまり楽しくない。
そういった話をされることがあったりします。

あるいは相続。

大きな相続はリスクが高いのでやりたくない。
小さな相続はトラブルが多いのでやりたくない。
そこそこの相続は報酬もそこそこなので儲からない。

そういった気持ちがあるのにも関わらず、
相続専用のホームページを作ったり、セミナーをやったりする。

そもそも好きなことであれば上手く行くはず

上記の例は少しマイナスなニュアンスで書きましたが、
これが逆の場合ではどうでしょうか。

新設法人の場合。

廃業率は確かに高いが、その中でも一部の企業は成長して大きく育って行く。
1社でも多く成長してもらい、一緒に発展していきたいと願っている!

成長促進を後押しする仕事が好きなのです!
こういう事務所が、新設法人DMをやったり、新設法人向けのホームページを持って営業をすると、
上手く行きます。

相続の場合でも同様です。
「それ」が好きかどうかが大変重要なのです。

例えば、代行業をやりたくないというお考えなのに、
経理代行・アウトソーシングの事業をやろうとしても上手く行き難いです。
だって、もともと先生が好きではないことだから。

儲かるからとか、問合せが増えるからといった思考で本来やりたくないことをやっても、
上手くいかないのです。

さて、先生は何が好きですか?
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。