まずは、税理士先生が置かれている現在の環境をきちんと把握することが大切であるとご説明をいたしました。
大きく考えると、「地域性」と「競合」です。
先生が開業している(もしくはこれから開業する)事務所のエリアはどういう地域なのか、
競合はどういう事務所が存在しているのかをリサーチするのです。
リサーチの際に役に立つのはやっぱりインターネットでしょう。
都道府県+税理士・会計事務所で検索をしたり、
市区町村+税理士・会計事務所で検索をしたり。
税理士・会計事務所の変わりに、相続、事業承継、記帳代行、決算申告、
確定申告、税務顧問などで打ち込んで検索をかけてみても良いでしょう。
もし、競合する税理士事務所がほとんど表示されない(1ページ目で税理士事務所5件未満のヒット)
であれば、ホームページで検索ヒットされる事を第一目標にして、
とにかくホームページを作ることです。
逆に競合する事務所がビシバシヒットするような密集地域であった場合
(2ページ目まで税理士事務所がみっちりヒット)には、普通に「税理士事務所です」では、
通用しませんので、企画から何か考えなければいけません。
このように、競合状況を確認した上で、どの土俵であれば相見積りになったときに勝てるか?
という視点で考えてみると良いと思います。
相見積りになったときに、常に負けてしまうような形ですと、
その場所で開業をしてもずっと勝てません。
競合する事務所の方が広告宣伝やっていますし、知名度もありますし、
金融機関からの信用も向こうさんの方が高いわけです。
ですので、大きな事務所にはいろいろな所で負けてしまうところがあったとしても、
「でも、うちはここの部分については負けません!」という何かを持つことが大事です。
それが、差別化であったり、独自化といわれるものです。
この方針を、初期の頃にある程度固めておく必要があるのです。
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