第16号 夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。

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「言葉ひとつ」にじっくりと考えさせられます。
今回は「計画 格言」とインターネットで検索したときに、一番上に検索結果として掲載されたものをご紹介しました。これは吉田松陰の格言です。吉田松陰は、日本の武士(長州藩士)、思想家、教育者、兵学者、地域研究家・・・といくつもの顔があるのですね。明治維新の精神的指導者・理論者として知られている人物です。

言葉だけを見ると簡単ですが、実践するのは簡単ではありません。
「なるほど」と考え込んでしまった格言です。私が最も気になったのは「理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし」の部分です。日々の業務に没頭してしまいますと、どうしても「理想」が影をひそめ、目の前の仕事に追われてしまいます。忙しくなればなるほどに、計画性が乏しくなり、その結果、実行するはずのことを先延ばしにしてしまうようになります。

顧問先拡大(あらゆる企業の営業活動と置き換えても良いと思います)もまさにそのようなことが言えるかもしれません。夢がありませんと、夢を体現した時の具体的な理想の形が見えません。理想の形が見えませんと、具体的な実行計画が見えません。実行計画がありませんと、実行する事ができません。実行することがありませんので成功することもありません。
なんとなくお客様を増やしたいと、ただ漠然と取り組むのと、お客様のため従業員のため、はたまた日本のためという夢や 理想を掲げて営業活動に取り組むのとでは、やはり出てくる 結果が異なるものだと感じます。夢や理想を掲げることは、少し気恥ずかしい気持ちがするかも しれません。しかし、これを掲げませんと「共感者」や「共鳴者」 が現れません。共感してもらえないという事は、値引きやダンピング、安値競争の中で事務所の存在意義を認めていただく しかありません。なぜならば、それでしか他との違いを見出し難い状態になってしまうからです。

それでは、夢や理想というのは何でしょうか。何のために顧問先拡大という取り組みを行うのか?なぜセミナーをやるのか? なぜダイレクトメールをやるのか?なぜホームページを作るのか?これらの問いかけの答えは、「お客様を増やすため」という目的となることが一般的ではないでしょうか。しかし、さらにその先のことを見据えている先生も中にはいらっしゃいます。顧問先拡大は先生や事務所の夢や目標を達成するために必要なことだからやるのであって、顧問先拡大自体はそれを実現するための一つの手段に過ぎない、という考え方です。先生方も素敵な夢や目標をきっとお持ちでいらっしゃるはずです。しかし、その夢や目標を表面化させることは実に難しい為、 中々それに取り組む先生はいらっしゃいません。

私は、先生方のその素敵な夢や目標を掘り起こし、表面化させることで、もっと広報や販促ツールでわかりやすく表現し、それをより多くの経営者に伝達させて行きたいと考えています。そのためのお手伝いをさせていただきたいのです。先生方の夢に共感し、税理士・会計事務所の価値をきちんと認め理解していただけるような、お客様が増えて行けば、事務所も活気づきますし日本ももっと元気になるはずです!

合資会社オオタキカク 代表 太田亮児
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