汎用性のないものというのは、商品としてパッケージングされていないものということです。パッケージングされた商品がダメだとか良くないということではありませんが、競合する税理士事務所と圧倒的な差を付けたいとか、地域で一番の税理士事務所になりたいといったことを考えるのであれば、汎用型ではやっぱりダメなんですね。
事務所の状況や環境に適した形にカスタマイズされたプランであるかどうか?
ここが大事です。そもそも事務所ではどのような顧客層に向けた活動を行いたいのか、アナログとデジタルとどちらが適しているのか、どちらが得意なのか。顧客はそれを求めているのか。税理士事務所で取り扱っているサービス、商材はどのような特性があるものなのか。マーケティング実務(実際に手足を動かす)を行う人が税理士先生ご本人が行うのか、職員さんが行うのか、パートさんが行うのか、業者さんに丸投げするのか。等々、色々な変動要素があります。
この変動要素に企画の形があっていませんと、文字通り「絵に描いた餅」に終わります。営業企画が絵に描いた餅にならないためには、事務所の実態に合ったプランなのかどうかを見極めることが必要になるわけです。
昔はそういった情報が世の中には出回りませんでしたから、汎用性のある取り組みで十分という風潮もありました。でも最近ではもうだめでしょうね。それぞれの税理士事務所で汎用性のない独自のマーケティングプランを考え、それを実行して行くことが高い効果を導き出す唯一の方法であると感じます。