【会計事務所レポート】所長に聞く 我が事務所の特徴と強み「中垣健税理士事務所」

目次

  • 税理士新聞第1864号 2025年12月5日号掲載
  • 【会計事務所レポート】所長に聞く 我が事務所の特徴と強み
  • 崩壊から再生へ。そして“チームで成長する事務所経営”へ
  • 組織崩壊からの再出発
  • 「言語化」でチームは動き出す
  • 現場の風土はリーダーがつくる
  • 新たな挑戦―「所長×右腕」講座へ
  • 結び

税理士新聞第1864号 2025年12月5日号掲載

【会計事務所レポート】所長に聞く 我が事務所の特徴と強み

「中垣健税理士事務所 代表税理士 中垣健社会保険労務士 中垣聖代
オオタキカクの元気が出る営業支援〈特別対談〉
「“人が動く組織”への転換―中垣健×中垣聖代×太田 対談」

崩壊から再生へ。そして“チームで成長する事務所経営”へ

中垣健税理士事務所 代表税理士 中垣健、社会保険労務士 中垣聖代
愛知県岡崎市で、「相続と言えば中垣先生」と知られる中垣健税理士。

5年で売上を2.5倍に伸ばした背景には、“人が育ち、チームで動く組織”への転換があった。その変革を支えたのが、社労士であり税理士事務所専門コーチとして活躍する中垣聖代先生だ。

今回は、オオタキカクの太田亮児がインタビュアーとして、「組織の再生と人づくり」をテーマにお二人に話を伺った。
太田:組織づくりに力を入れるようになったきっかけは何だったのでしょうか?
中垣健:実は、以前うちの事務所は一度“組織崩壊”を経験しています。年商が3,000万円下がり、離職も続いた。私は数字ばかりを追って、人の気持ちを後回しにしていました。
そこから“組織が変わるとは、人の心が動くこと”だと気づいたんです。そして立て直しの支えになったのが妻。彼女が“関係性のデザイン”という視点で、人を中心にした組織づくりを進めてくれました。
太田:具体的には、どんなことに取り組まれたのですか?
中垣健:徹底的な“言語化”です。幹部チームを集め、目標・役割・期待を全部言葉にしました。『誰が・いつまでに・何を・どうやって』を明確にし、感謝や評価も言葉で伝える。
それを繰り返したら、チームが自走し始めたんです。その結果、5年で売上は2.5倍。人の力が数字を動かすと実感しました。
中垣健税理士事務所
太田:聖代先生から見て、事務所が変わった決定打は何だったと思われますか?
中垣聖代:“風土”ですね。新しい挑戦を楽しめる空気があるかどうか。所長がどんなに頑張っても、現場の空気はリーダーがつくります。新しいお客様を歓迎し、失敗を恐れずチャレンジする。そんな上司の姿を見たスタッフは、自然と前向きになります。逆に“現状維持”を選ぶ空気が広がると、事務所はすぐに止まってしまうんです。
太田:これからの新しい取り組みについて教えてください。
中垣聖代:税理士の先生方向けに、“組織化”をテーマにした『所長×右腕 事務所ステージアップ戦略マスター講座』を開催します。所長一人で抱え込むのではなく、右腕と一緒に仕組みをつくることが目的です。
私たちが経験した“崩壊から再生”のプロセスを実例としてお伝えします。
中垣健:事務所が元気になれば、お客様も元気になります。その好循環を広げたいですね。実際にうちで行った取り組みを共有するので、間違いなく参考になります。
離職率が高く、幹部が育ちにくいことで頭を抱えている税理士先生は多く、どうしても所長一人に負担が集中しがちです。そんな中で、中垣先生ご夫妻の歩みは、“人が育つ組織づくり”の可能性を示しています。所長と右腕が共に学び、共に成長する。そして何より、この講座はお二人の実体験から生まれた内容です。理論ではなく、実際に、「崩壊から再生」を実現した現場の内容だからこそ、多くの事務所に響くはずです。人が育たない、スタッフが定着しない、先生一人が忙しい。そんな先生の悩みを解決するヒントが、この講座には詰まっています。
税理士新聞

【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。