クロスメディアは一点集中の後にすると効果大

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クロスメディアマーケティング。

当社が勧めているマーケティングの
考え方のひとつです。

今の時代、単品でのマーケティング手法
たとえば「ホームページ」「ダイレクトメール」「セミナー」
など、それだけで拡大を使用とするのは難しい時代です。

それぞれの媒体が連動、連携してひとつの形にならないと、
なかなか効果が出ないのです。

しかし、これを行うのには順番があります。
ものには順序というものがあるのですね。

この順番を間違ってしまいますと、
形としては「クロスメディアマーケティング」になっていても、
実態はいろいろなことをやっているけれど、どれも中途半端。

といった困った状況になってしまいます。

まず最初にやるべきことは何か?

それは「企画」と私どもが呼んでいる、先生の事務所のコアを固める作業です。

では、先生や事務所のコアとはいったい何なのでしょうか。

難しいですね。
これがかんたんな事であれば、私の存在意義はありません(笑)

実は先生や事務所のコアというものは、すぐにポンと出てくるものではありません。
意識して一生懸命考えても、すぐに出てこないのです。
私が関与させていただき、掘り起こしをさせていただいたとしても、
すぐに完璧な状態にまでは出てこないケースの方が多いです。

要するに時間がかかるのです。

で、それをとにかく抽出していかなければならないのですが、
そのときにまず、何かひとつのものを一点集中で形にするということを進めます。

たとえばホームページ。

ホームページを作ろうとすると「中身」をじっくりと考える必要があります。
その過程で先生、事務所のコアについて考えをめぐらせるのです。

ダイレクトメールならダイレクトメールで考えます。
そうしてまずはひとつの一貫性のあるものを創り出すのです。

そうしますと、先生の考えがひとつの媒体でまとまり、表現されることになります。
そのまとまった意思を、他の媒体に伝播させて形を変えて世に出すわけです。

多くの場合、ここができていないのです。

ホームページならホームページ、ダイレクトメールならダイレクトメール、
小冊子なら小冊子。といった具合にばらばらの企画でばらばらの内容のものを作ってしまう。

だから主義主張に一貫性が無く、
完成したものも、内容的に見て「いまいち」なものができてしまうのです。
テンプレートなんてもってのほかです。

だって、大切なのは先生や事務所の主義主張なのですから。

誤解のないように、主義主張というのは「こうすべきだ!」という押し付けのものではなく、
「当事務所はこう考える」とか「こういうお手伝いをしたい」といった意思です。
この意思の表現がないと結局行き着く先は価格競争なのです。
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。