【税理士事務所向け】キャッチコピーは自分で考えない|グッとくるコピーを求めて

サービス、企画を考える時、ネーミングを考えるのは難しいですよね。
言葉の組合せなので誰にでもできそうに思えて、素人ではなかなかよい案が出ません。
特別な企画等があれば、キャッチコピーに価値を認め、お金をかけてみるのもおすすめです。
クラウドソーシングを依頼する際の注意点も含め、お話します。

「これはいける!」と感じたキャッチコピーでも、実際に人に見られると・・・?

自分で考えたキャッチコピー。「これはいける!」「すごく良い!」そういうように感じるのが人の常です。自分で考えたキャッチコピーって、やはり愛着があるので素晴らしい出来だと勝手に思い込んでしまうものなのです。

従業員さんや出入りの業者さんなどに「これどうかな?」と聞いても、先生の作ったコピーを周りの人は基本的には否定しません。「素晴らしいですね!」「面白いですね!」「センスありますね!」と言ってくれるかもしれません。しかし、実践投入してみると・・・なかなか冷ややかな反応が現場からはかえってきたりするものです。

例えば、相談者のさりげない一言・・・「分かり難かったです」とか、「ちょっと長くて読むのが大変でした」とか、「これ、どういう意味なのですか?」とか。あれ?あんなにセンスが良いと思っていたのに!(笑)そういうことってよくあります。

キャッチコピーというものにはやはり一定のルールのようなものがありまして、関連書籍も多数出ているように、専門的なジャンルなのです。会社経営者が自社で経理事務をやって決算申告をやるといったことが一般的にはないというのと同様で、キャッチコピーも素人考えで自分であるのはで可能であれば避けたほうが良いでしょう。特に販促活動で数百万円とかそれ以上の多額のコストを投じる場合には、ネーミングにもお金を回してあげることです。

見えないものに価値を認めるか認めないか

とはいえ、ネーミングです。日本語の組み合わせですから自分たちで考えてそれとなく出来てしまうという考え方もあります。確かに、それっぽい感じでなんとなく出来てしまったりもします。

しかし、ここを「プロはプロに頼んだ方が良い」という考えで、きちんと専門家に依頼するという税理士先生もいらっしゃいます。そういう先生はやはりひとつひとつのプロジェクトが事業化しやすく、成果も出して行かれるように感じます。とはいえなんでもかんでも専門家に頼もうということでもないのですが・・・。

デザインにしてもそうですが、見えないものに価値を認めるか認めないかという意識が、人によって大きく異なります。はっきりと目に見えるモノではない部分でもあるので、なかなか難しいところではありますが。
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。