税理士事務所営業成功の秘訣は「自分ごと」の人口比率に有り

3523458_s
税理士事務所が営業をする。

これが普通のことと考えられるか、
異常なことと考えられるか。

これは税理士事務所の文化や、
そこに勤務する職員様方の意識によって変化します。

税理士事務所がマーケティングをする。
という点でも同様のことが言えます。

この「意識」が自分のこととしてとらえられるかどうか。
が、営業が成功するかしないかを左右します。
意識を持った方の人口比率なのです。所内での。

先生だけが意識が高いのではダメなのですね。
「余計な仕事が増えるから」
「儲かるのは先生だけでしょ」
「既存のお客様のサポートに力を入れるべき」

大体、所内で出てくる営業への否定は上記の内容です。

しかしながら、新規拡大が出来ない以上、
そこに勤める方々の昇給はありえません。

所内で出てくるマイナスの意見は絶大なる負のパワーを秘めています。

プラスの熱意よりもマイナスの熱意の方が強いのですね。
不思議です。

トップダウンの事務所様は先生の指揮でばっと動きますからこの点は問題ありませんが、
合議制で事務所の運営をしている先生の場合、職員の反対によって前向きな活動が全てストップするということがあります。

ボトムアップ型の事務所様で上手く行っているところは、
この「反対意見」というものがありません。

厳密に言うと、根拠のない後ろ向きな意見がなく、
皆さん「自分のこと」として事務所の将来を考え、お客様を増やすことが必要であると、
お考えです。

そういった前向きなお考えで日々の仕事に向き合うことが出来る人口比率が高ければ高いほど、
拡大は成功します。

ノウハウやテクニックも必要ですが、何よりもやる気があるか無いかが結局のところ一番重要なのです。

【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。