顧客が増えすぎる税理士先生の営業手法とその特徴

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私は開業してから70件超の税理士事務所へ、
顧問先拡大や営業的なサポート業務を手掛けてまいりました。

成功もあれば失敗も有ります。

中には顧問先が増えすぎて対処に困ってしまう、
これ以上顧客を増やすことが出来ない状態になってしまう。

そういう先生もいらっしゃいます。
先生のお話を伺っていると、
本当に凄いなと感じます。

顧客が増えすぎるための条件

色々な視点で考えることが出来そうですが、
顧客が増えすぎてしまう先生には共通するものがあります。

それは、

【1】営業が好き

【2】前向き

【3】マーケティングに力を入れる

【4】外に出ることが好き

【5】よく笑う

【6】約束を守る

【7】コミュニケーション力が凄い


などです。

人間性の側面もありますが、
何もしないで紹介が発生するのを待っているだけ、
ということが無く、何事にもアクティブです。

ホームページや営業補完ツールとしてのチラシなども積極的に準備されます。
そしてコミュニケーション力がとにかく凄いので、
「紹介下さい」といったフレーズも日常的に発していらっしゃいます。

恥ずかしがりやな私などはなかなかそういうフレーズを口にするのもどきどきするのですが、
顧客が増えすぎてしまう先生はこういう部分もアクティブで上手です。

マーケティングの成果を刈り取る能力

マーケティング活動を行った結果、
見込みとなる方が相談にいらっしゃいます。

相談案件が生じた後の商談成功率というものが問題になることが有ります。

例えば、10件の相談案件があったときに、
4件、5件とご契約を決めることが出来る先生と、
1件も決めることが出来ない先生とにわかれるのです。

営業が得意な先生であれば、
何事も無かったかのようにすっとご契約を締結されます。
つまりマーケティングを行った成果が如実に、数字で現れます。

しかし、営業が苦手な先生はここが難しい。
本質的に営業が苦手というケースもありますが、
「営業をしたことが無い」といった苦手意識が足を引っ張り、
案件を契約につなげられないということがあるのです。

本当に苦手であり、どうにかして営業力を高めたいという場合は、
外部の営業研修(士業を対象としたものが望ましいでしょう)などに積極的に参加し、
「ノウハウ」を身につけていくことも必要です。

案件があっても契約につなげられないという状況は、
そのまま放置してしまいますと、マーケティング活動を頑張る意味がなくなってしまいます。
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。