人間の心理的な行動。
いや、心理的というよりも一般的で日常的な行動。
比較というものはそういうものかもしれません。
比較と言うのはあまりにもナチュラルに、
日常生活の中に溶け込んでいて、
呼吸をするかのようにしている行動です。
缶コーヒーを買うのだって、
数あるメーカーの製品の中から比較をして、
選んで購入をしています。
通勤時に選ぶ道だって、
時間的に近道だからとか、
より景色が良いからとか、
混雑しないからだとか。
ほえる犬がいないからとか。
意識するしないに係らず私たちは比較をして選択しているのです。
そういう行動を経て毎日の生活を送っています。
そこには「比較」という意識は存在していないかもしれません。
常に何かと比較しながら選択をして生きている。
それが人間といえるのではないでしょうか。
税理士事務所の比較|得られるモノと失うモノ
税理士事務所の営業も比較が伴う
それでは税理士事務所の営業という視点でこの比較と言うものを考えてみましょう。
「税理士業務は他との比較ではない」
そういう意識の在り方はとても大切なものであると私は考えます。
とはいえ、どうしても比較をすること自体は避けて通れません。
「サービスの内容は?」「報酬額は?」「スタッフの人数は?」「先生の経験は?」
「事務所の場所は?」「業暦は?」「使用している会計ソフトは?」などなど。
あるいは、
「確定申告の価格は?」「相続税申告対応はしてもらえるの?」「上場企業の税務、連結納税の対応は?」
「税務調査対応はしっかりとやってもらえるの?」「経理代行は大丈夫?」「節税対策の指導はあるの?」など、
業務面での比較と言うものも当然考えられます。
差別化とか独自化などを考えて行く際には、「比較」という行動はどうしても出てきてしまうものなのです。
いい事務所を自分で探すのも、選び方の方法を誰かに教えてもらったり紹介をしてもらったり、
インターネット上のサイト情報から探したりなど様々です。
以前と比べて税理士事務所にアクセスできる手段(情報量)が飛躍的に増えました。
必要な情報を得る手段も簡単にさらに最新のものを入手することができるのです。
そういった環境にあるということを認識する事も大切なことです。
「税理士業務は他との比較ではない」
そういう意識の在り方はとても大切なものであると私は考えます。
とはいえ、どうしても比較をすること自体は避けて通れません。
「サービスの内容は?」「報酬額は?」「スタッフの人数は?」「先生の経験は?」
「事務所の場所は?」「業暦は?」「使用している会計ソフトは?」などなど。
あるいは、
「確定申告の価格は?」「相続税申告対応はしてもらえるの?」「上場企業の税務、連結納税の対応は?」
「税務調査対応はしっかりとやってもらえるの?」「経理代行は大丈夫?」「節税対策の指導はあるの?」など、
業務面での比較と言うものも当然考えられます。
差別化とか独自化などを考えて行く際には、「比較」という行動はどうしても出てきてしまうものなのです。
いい事務所を自分で探すのも、選び方の方法を誰かに教えてもらったり紹介をしてもらったり、
インターネット上のサイト情報から探したりなど様々です。
以前と比べて税理士事務所にアクセスできる手段(情報量)が飛躍的に増えました。
必要な情報を得る手段も簡単にさらに最新のものを入手することができるのです。
そういった環境にあるということを認識する事も大切なことです。
税理士事務所で得られるものがある比較
比較という行動、行為で良い影響が得られることがあります。
それは、比較をしたときに、自分の取り組みがより優位性があるという再確認が出来た時です。
例えば、A事務所で9,800円の顧問料に対して、
自分の事務所の顧問料が50,000円だったとします。
このとき、
9,800円の事務所より、
うちの事務所は5倍以上も価値のある仕事をしている。
そのように感じることができ、
さらに、その5倍以上の価値はどこから来るのか?
という視点で事務所の価値を考え、再確認することが出来るようになります。
この視点こそが「比較」をして得られるものであるといえます。
実にプラス発想で健全な行為であると私は考えます。
今よりも良い状態になるための比較なので、健康的です。
それは、比較をしたときに、自分の取り組みがより優位性があるという再確認が出来た時です。
例えば、A事務所で9,800円の顧問料に対して、
自分の事務所の顧問料が50,000円だったとします。
このとき、
9,800円の事務所より、
うちの事務所は5倍以上も価値のある仕事をしている。
そのように感じることができ、
さらに、その5倍以上の価値はどこから来るのか?
という視点で事務所の価値を考え、再確認することが出来るようになります。
この視点こそが「比較」をして得られるものであるといえます。
実にプラス発想で健全な行為であると私は考えます。
今よりも良い状態になるための比較なので、健康的です。
税理士事務所で比較をして失うものは
一方で比較をすることで悪い影響を与えることもあります。
それは、比較をしたときに、自分の取り組みがより劣っているという意識を植え付けてしまうことです。
上述の例と同じく、A事務所で9,800円の顧問料に対して、
自分の事務所の顧問料が50,000円だったとします。
このとき、
9,800円の事務所より、
うちの事務所は5倍以上も高い価格帯でサービスを提供してしまっている。
安いほうが契約が増えるのだから自分たちもその水準に価格帯を落とすべきだ。
そのように感じてしまうことで、
50,000円の価格設定をしていたものを9,800円の水準にまで落としてしまう。
そういう事態が起きてしまうと言うことがあるのです。
低料金そのものが悪であるとは言いませんが、本来50,000円の価値があるサービスを、
例えば1/5まで落としてしまったら、これは問題です。
こういう発想は所長先生がご自身で抱かれるケースもありますが、
職員さんのほうから意見として上げられるケースのほうが現場では多いように感じられます。
例えば、大手税理士法人の営業セミナーに参加をしたら、そういった内容を耳にして、
「そうだ、うちの事務所も同じようにやろう!」といって価格に手を付けてしまうといったようなケースです。
こうなってしまいますと、税理士事務所の営業としては、
失うものが計り知れないわけです。
比較をすることで今よりも良くない状態になるという、行動なのです。
それは、比較をしたときに、自分の取り組みがより劣っているという意識を植え付けてしまうことです。
上述の例と同じく、A事務所で9,800円の顧問料に対して、
自分の事務所の顧問料が50,000円だったとします。
このとき、
9,800円の事務所より、
うちの事務所は5倍以上も高い価格帯でサービスを提供してしまっている。
安いほうが契約が増えるのだから自分たちもその水準に価格帯を落とすべきだ。
そのように感じてしまうことで、
50,000円の価格設定をしていたものを9,800円の水準にまで落としてしまう。
そういう事態が起きてしまうと言うことがあるのです。
低料金そのものが悪であるとは言いませんが、本来50,000円の価値があるサービスを、
例えば1/5まで落としてしまったら、これは問題です。
こういう発想は所長先生がご自身で抱かれるケースもありますが、
職員さんのほうから意見として上げられるケースのほうが現場では多いように感じられます。
例えば、大手税理士法人の営業セミナーに参加をしたら、そういった内容を耳にして、
「そうだ、うちの事務所も同じようにやろう!」といって価格に手を付けてしまうといったようなケースです。
こうなってしまいますと、税理士事務所の営業としては、
失うものが計り知れないわけです。
比較をすることで今よりも良くない状態になるという、行動なのです。
「比較」のとらえ方で天国と地獄
比較をしたときのとらえ方、考え方ひとつで、
その後、歩む税理士事務所の歩む道は大きく変わります。
何かを否定するのはとても簡単なことです。
何か比較の対象となるものを引き合いに出して比較をして、
自分たちの事務所に足りないところを指摘すれば事足ります。
そうやって、自らが持っている本来の価値をドンドンと下げて行くということは良くあることです。
このやり方は、自社商品を売ることを目的としたコンサルタントや、コンサルティング会社が使うこともありますが、
先にもお話したとおり、所長先生や事務所の従業員が使うことで事務所全体にダンピングの空気が漂ってしまうといった
事態が起こる事もあります。
本当は価値があるものなのに、自らドンドンと価値を落としてしまっている状態。
会計事務所の経営をされている先生なら、そういったことが過去にあったりもしたのではないでしょうか。
逆に、自らを肯定しながら、
「比較対象」を客観的に見つめ、
自らの良いところを再確認してそれを浮かび上がらせ表現する。
そういったことが出来ると、
「比較」というのは天下無双の「企画の源泉」となります。
もう、ここまで来れば、
別に同業他社が何をやって来ようとも全く影響が無く、
独自の路線を歩むことができるようになります。
比較をすれば比較をするほどに、
自らのよさが際立ってくるからです。
さて、先生が「比較」をするとしたら、
自らを否定するものですか、自らを肯定するものですか。
是非!
その後、歩む税理士事務所の歩む道は大きく変わります。
何かを否定するのはとても簡単なことです。
何か比較の対象となるものを引き合いに出して比較をして、
自分たちの事務所に足りないところを指摘すれば事足ります。
そうやって、自らが持っている本来の価値をドンドンと下げて行くということは良くあることです。
このやり方は、自社商品を売ることを目的としたコンサルタントや、コンサルティング会社が使うこともありますが、
先にもお話したとおり、所長先生や事務所の従業員が使うことで事務所全体にダンピングの空気が漂ってしまうといった
事態が起こる事もあります。
本当は価値があるものなのに、自らドンドンと価値を落としてしまっている状態。
会計事務所の経営をされている先生なら、そういったことが過去にあったりもしたのではないでしょうか。
逆に、自らを肯定しながら、
「比較対象」を客観的に見つめ、
自らの良いところを再確認してそれを浮かび上がらせ表現する。
そういったことが出来ると、
「比較」というのは天下無双の「企画の源泉」となります。
もう、ここまで来れば、
別に同業他社が何をやって来ようとも全く影響が無く、
独自の路線を歩むことができるようになります。
比較をすれば比較をするほどに、
自らのよさが際立ってくるからです。
さて、先生が「比較」をするとしたら、
自らを否定するものですか、自らを肯定するものですか。
是非!
自らを肯定するための比較をしてください
比較をしようといっても、税理士先生や公認会計士先生とでランキングを付けて順番に並べようといっているわけではありません。
それぞれの先生が事務所が様々な専門性を持ち、得意分野を持っています。
特徴や強みは事務所ごとに異なります。
前向きな比較をすることで、費用面とは異なる他事務所との違いを形にしてみると良いのではないでしょうか。
その際、「考えたことがないから」とか「苦手分野だから」と言ってしまっていては前に進むことができません。
先生方の事務所は既存の多くのお客様から認められ、評価を得ている事務所なのです。
先生ご自身がご自分の事や事務所の事を前向きに肯定し、PRをしてみると良いでしょう。
是非とも、もっともっと自信を持って良い意味での「比較」に取り組んでみていただきたいです。
業界の競合事務所のHPを見てみたり、税理士紹介サイト、求人サイトなどを見ても、
比較というものの何たるかがわかるかもしれません。
それぞれの先生が事務所が様々な専門性を持ち、得意分野を持っています。
特徴や強みは事務所ごとに異なります。
前向きな比較をすることで、費用面とは異なる他事務所との違いを形にしてみると良いのではないでしょうか。
その際、「考えたことがないから」とか「苦手分野だから」と言ってしまっていては前に進むことができません。
先生方の事務所は既存の多くのお客様から認められ、評価を得ている事務所なのです。
先生ご自身がご自分の事や事務所の事を前向きに肯定し、PRをしてみると良いでしょう。
是非とも、もっともっと自信を持って良い意味での「比較」に取り組んでみていただきたいです。
業界の競合事務所のHPを見てみたり、税理士紹介サイト、求人サイトなどを見ても、
比較というものの何たるかがわかるかもしれません。
税理士紹介サイトなどでの比較
税理士紹介サイトは税理士比較サイトと言い換えることもできます。
無料で登録が出来るようなものもあって利用をしている先生は多いです。
数ある登録事務所を見てみると様々な切り口での掲載が見られます。
その反面、どうしても同じような表現になってしまい、価格面での違いしか出せていないケースもあります。
法人の経営者がそれを見て税理士事務所を選ぶポイントはどのようなところでしょうか。
法人、個人、起業家・・・。業種かもしれません、会社の規模かもしれません。
地域密着がよいのか、融資・資金調達などのサービスなのか。
選ぶ基準も様々では有ります。
中小企業のニーズも多岐にわたりますので、
そういう視点でのPRを考える頭も必要ですね。
魅せ方って本当に難しいものです。
無料で登録が出来るようなものもあって利用をしている先生は多いです。
数ある登録事務所を見てみると様々な切り口での掲載が見られます。
その反面、どうしても同じような表現になってしまい、価格面での違いしか出せていないケースもあります。
法人の経営者がそれを見て税理士事務所を選ぶポイントはどのようなところでしょうか。
法人、個人、起業家・・・。業種かもしれません、会社の規模かもしれません。
地域密着がよいのか、融資・資金調達などのサービスなのか。
選ぶ基準も様々では有ります。
中小企業のニーズも多岐にわたりますので、
そういう視点でのPRを考える頭も必要ですね。
魅せ方って本当に難しいものです。
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。