税務顧問報酬の世界も「悪貨は良貨を駆逐する」なのか?

目次

  • あらゆる市場で起きている情報社会の弊害
  • 現代の社会は良貨の駆逐を加速させている
  • 会計事務所の顧問はどうでしょうか。

あらゆる市場で起きている情報社会の弊害

imasia_12959613_XL
悪貨は良貨を駆逐するというのは、 

一つの社会(あるいは市場)で名目上の価値が同じ、 
実質上の価値が異なる貨幣(あるいはサービス)が同時に流通すると、 
良貨はしまい込まれて市場から姿を消し、 
悪貨だけが流通するという「グレシャムの法則」のこと。 

 
このグレシャムの法則。今やあらゆることに対して生じていると感じます。

例えば、100円ショップ。

名目上の価値は例えば「はさみ」だとしましょう。
普通はさみは1000円とか500円くらいでしょうか?

しっかりとした、長持ちするものであればそれくらいはするでしょう。

しかし、今や100円ショップに行けば100円で手にすることが出来ます。
100円のはさみと1000円のはさみですから価格的には10倍。

もちろん実質上の価値は異なります。
100円ショップが良くないということではありませんが、
それがあまりにも普及してしまうと1000円のはさみは極端に売れなくなり、
市場から駆逐されてしまいます。

本当によいものが市場から消えて行ってしまうわけですね。
「職人の技が冴え渡る本当のよきもの」が段々姿を消して行くわけです。
あらゆるものに生じているということで、
会計事務所の顧問料にも同様のことが言えます。

税務顧問1万円が普及しすぎてしまうことで、
本当にしっかりと面倒を見てくれる3万円くらいのサービスが駆逐されてしまいます。

これなどは典型的な「悪貨は良貨を駆逐する」なのかもしれません。

そういうことを考えていたら、当社自身、「悪貨」にも「良貨」にもなりうると感じることがあります。
「良貨」となりつつも、市場からは駆逐されないためにはどうするか?

私は常にそういう発想で価値をいかにして伝えて行くかを考えて行きたいと思うのです。
著者プロフィール
太田亮児
太田 亮児 おおた りょうじ

合資会社オオタキカク 代表

税理士・会計事務所専門の営業・マーケティング支援を行う。前職の税理士法人ではマーケティングの専任担当者を務め、同法人が3年間で1,500社の見込み客を発掘し、300件の新規法人顧問先を獲得する過程を現場で経験した。
2005年にオオタキカクを設立。各事務所の個性や強みを引き出す、オーダーメイド型の仕組みづくりを支援している。

著書に『税理士・会計事務所の儲かるしかけ』(同文舘出版)。専門紙『税理士新聞』での連載や取材執筆も行うなど、業界に向けた情報発信にも力を入れている。

scroll-to-top