即レスポンスが信頼を生む|税理士事務所のチャット活用術と顧客接点強化

目次

  • 1. チャットは信頼を築く「即レス文化」の台頭
  • 2. チャット運用の背景と普及
  • 3. チャットツールの活用メリット
  • 4. 実践のポイント:日常的なツール運用と導入のコツ
  • 5. チャット運用の理想形は即レスポンスの強化
更新日: 2025年7月8日

1. チャットは信頼を築く「即レス文化」の台頭

チャットを活用することで、税理士事務所の「即レスポンス」が可能になります。
顧問先や見込み顧客にとって「すぐに返事をくれる」という安心感は大きな信頼につながります。
電話・FAX・メールだけでは築けない「スピーディーなやり取り」が、顧問先の満足度を高める営業ツールとして機能することがあります。
信頼を築くためのチャットの役割

2. チャット運用の背景と普及

チャットワークやLINEは、経営者や企業間でも利用が進んでいます。
「電話はかけにくいけど、チャットなら気軽に聞ける」「相手の都合が良い時間に連絡をもらえればOK」「YESかNOかなど一言二言で回答をもらえれば大丈夫」というニーズが高まるなかで、税理士事務所と顧問先企業との連絡手段でも「チャットで相談」という新しい様式が普及しています
チャットだけでなく、インスタグラムのメッセージ機能から問い合わせが入ることもあるなど、SNSという側面からも「顧問先との新しい接点」は台頭しています。
顧客先とのコミュニケーションにどのチャットプラットフォームを使用すべきか?

3. チャットツールの活用メリット

顧問先の安心感
チャットは「普段から使っているツールだから気軽に相談できる」という親しみやすさがあります。
即レスポンスによる信頼感
電話やメールよりも気軽に送れる分、「すぐに返事をくれる事務所」という印象が強く残ります。
相手の使い慣れたツールでのやり取り
例えば、LINE派の方にはLINEを、チャットワーク派の方にはチャットワークを。
「使い慣れたツール」で連絡が取れることは、やり取りのハードルを下げてくれます。

4. 実践のポイント:日常的なツール運用と導入のコツ

チャットツールの導入には、最初のハードルがあります。
ただ、もし先生ご自身が日常的にチャットを使っていれば、その延長として顧問先対応に組み込むのはスムーズです。

小さく始めるのがおすすめ

・まずは「既存顧問先の1社」に試しでチャットワークやLINEのやり取りを始めてみる。
・すぐに慣れるわけではないですが、日々使っていくうちに自然に使いこなせるようになります。
新しい顧客接点の拡大にもつながる
チャットツールはあくまで「即レスポンスの環境づくり」。
使いこなすことで、営業ツールとしての新たな価値を生むことができます。
チャットツールを効果的に導入する

5. チャット運用の理想形は即レスポンスの強化

チャット運用ができると、税理士事務所で「即レス環境」を整備することができます。顧問先との信頼関係はより深まることでしょう。ただし、チャットで期待されるのは、数日かけての対応ではなく、極力即レスです。その分、受け手には負担がかかります。
実際は、即レスということは難しいですが、次の日とか、週明け対応と言ったことが難しくなります。その場合は「確認しました」とか「次回までにまとめておきます」などといった、進捗状況の報告や共有が、そこでできると良いのではないかと思います。
顧問先に「この先生は相談しやすい」と思ってもらえる環境を、日常的なチャット活用からつくっていきましょう。
チャット運用で顧客との信頼を築くための最適なアプローチは?
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。
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