税理士事務所のGoogle広告活用法|税理士紹介会社に負けないリスティング広告戦略と成功ポイント

目次

  • 1. Google広告は税理士事務所の強力な営業武器
  • 2. リスティング広告の基本と税理士紹介会社の現状
  • 3. 成功するためのGoogle広告戦略ポイント
  • 4. よくある失敗例と回避策
  • 5. まとめ:情報発信を自分の言葉で届ける時代
更新日: 2025年7月4日

1. Google広告は税理士事務所の強力な営業武器

Google広告と言えば税理士紹介会社が出している広告がイメージできますが、それに頼らずとも、自社で広告管理をしてGoogle広告(リスティング広告)で直接発信できる時代です。税理士事務所の特色や想いを反映した広告であれば、競合との差別化が可能です。広告の仕組みを理解し、自分なりの戦略を立てることで「選ばれる事務所」を目指しましょう。
Google広告をどのように活用して顧客を引きつけるか?

2. リスティング広告の基本と税理士紹介会社の現状

Google広告(リスティング広告)は、検索結果に応じて広告を表示する仕組みです。税理士・会計事務所の分野では、すでに多くの税理士紹介会社が上位表示を独占しています。彼らは税理士事務所の営業代行として活動しているため、紹介会社に頼る(案件を紹介してもらう)と「紹介料」というコストがかかります。これに対して、自社でGoogle広告を活用すれば、ダイレクトに見込み客へメッセージを届けられます。事務所自身の想いや特徴を伝えることで、紹介会社に負けない存在感を発揮することができます。

3. 成功するためのGoogle広告戦略ポイント

広告の成果を得るためには、以下の4つのポイントを抑えてください。
1.ターゲティング(キーワード選定)
地域名やサービス内容(「税理士 ○○区」「相続サポート 税理士」など)を意識し、検索する見込み客が実際に使う言葉を選びます。

2.広告文作成のコツ
「税理士紹介会社ではなく直接契約できる安心感」「親身な相談ができる」など、差別化ポイントを具体的に打ち出す広告文にします。

3.予算設定と投資額の目安
月額数万円では劇的な成果は出ませんが、最初は小さなテストから始めて、反応を見ながら予算を増減させることが可能です。

4.広告運用の数値管理と改善
キーワードごとのクリック率やキーワード単価をしっかり把握し、広告文やキーワードを定期的に改善しましょう。 5.エリアの絞り込み

地域密着型の税理士事務所であれば、エリアを絞り込んだ広告出稿がポイントになります。特定地域から半径何キロとか、〇〇区にだけ広告を出すといった絞り込みが可能です。
効果的なGoogle広告戦略

4. よくある失敗例と回避策

よくある失敗例は、「広告を出せばすぐ結果が出る」と思い込むことです。月額50万円などの大きな予算が動くのであれば別ですが、数万円単位での広告出稿の場合は、半年ほどは様子を見ながらの運用を行うと良いでしょう。数ヶ月単位での改善が前提です。
また「広告文を適当に書いてしまう」「事務所の強みを出さない」ことも大きな失敗につながります。成功している事務所は、常に小さな改善を繰り返しながら、広告文・キーワードを磨き続けています。最初から完璧を求めず、小さなPDCAサイクルを繰り返すことがポイントです。
効果的な広告戦略の構築

5. まとめ:情報発信を自分の言葉で届ける時代

情報発信を自分の言葉で行うことで事務所の価値を伝えることができます。Google広告は小さな事務所でも挑戦できる強力なツールです。経営者にとっては「自分に合う税理士」を探しているのが今の時代です。
「この先生にお願いしたい」と思われるメッセージを広告に込めて、理想の顧問先との出会いを実現していきましょう。
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。
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