税理士事務所の事務所通信・ニュースレター活用術|顧問契約ベースの信頼関係を築く情報発信

目次

  • 1. 事務所通信・ニュースレターの価値とは?
  • 2. 発行ペースと情報の内容
  • 3. オリジナル制作とテンプレート活用の選択肢
  • 4. 顧問契約ベースの強みを活かすポイント
  • 5. まとめと次のステップ
更新日: 2025年7月8日

1. 事務所通信・ニュースレターの価値とは?

税理士事務所において、事務所通信やニュースレターは、お客様との接点を深める重要なツールです。定期的な情報発信を通じて、顧問契約ベースの業態ならではの「継続的なコミュニケーション」を支えます。特に税務や相続などの分野は法律や制度が変わりやすく、最新情報を届けること自体が顧客への大きな価値提供につながります。
顧客とコミュニケーション戦略

2. 発行ペースと情報の内容

事務所通信は、毎月1回の発行が一般的ですが、相続を扱う特化型事務所では、隔月や四半期ごとに発行するといったケースも見られます。大切なのは「読者のニーズに合わせて」無理なく継続できる発行ペースを見極めることです。掲載内容も顧客の関心に沿ったものが望ましく、節税や経営のヒントなど、実務に役立つテーマを盛り込むことがお客様のお役に立てるものになるでしょう。
効果的な事務所通信戦略

3. オリジナル制作とテンプレート活用の選択肢

オリジナル制作の事務所通信は、自社の強みや個性をしっかりと伝えられる魅力があります。一方で、制作に手間や時間がかかります。そういった場合は、税理士事務所向けのテンプレート型サービス(例:ダントツ通信)を活用するのも有効です。内容をカスタマイズして、事務所の特色を反映することで、一定の効果(お客様のお役に立てる)を得ることができます。
事務所通信の制作方法を選択する

4. 顧問契約ベースの強みを活かすポイント

事務所通信やニュースレターの最大の価値は、単なる情報提供を超えて、顧問契約という「長期的な関係性」をより強固なものとする役割にあります。定期的に届く通信物が、お客様に「この事務所はいつも寄り添ってくれている」と感じさせ、相談や依頼がしやすい関係性を自然と育みます。さらに、地域密着型の事務所では、地域の話題や事務所の取り組みを盛り込むことで、事務所の存在感や親近感を高めることが可能です。
顧問契約の強化

5. まとめと次のステップ

事務所通信・ニュースレターは、税理士事務所が提供する価値を形にして届ける重要なツールです。発行ペースや内容を見直しながら、顧客の期待に応える情報を継続的に発信していくことが、顧客満足と信頼獲得の礎となります。無理のない計画から始めて、少しずつ事務所通信の精度を上げることで、営業面でも確実な成果を引き寄せていきましょう。
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。
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