目次
- 1. 雑誌広告・折込チラシはターゲットに直接届く有効な手段
- 2. 成果を上げるポイント:業種特化型媒体の活用
- 3. ターゲット設定と媒体選定の具体的な考え方
- 4. 成功するための制作・運用ノウハウ
- 5. まとめと次のアクション
更新日: 2025年7月1日
1. 雑誌広告・折込チラシはターゲットに直接届く有効な手段
税理士事務所にとって、雑誌広告や折込チラシは、ターゲットとなる経営者層や相続人となり得る地域の方々に直接アプローチできる重要な販促手段です。デジタル施策が注目されがちな現代でも、紙媒体には「視覚に残る訴求力」や「手元に残る資料的価値」という強みがあります。特に信頼性や専門性が重視される税理士業界では、これらの媒体の活用が競合との差別化に直結するケースがあります。

2. 成果を上げるポイント:業種特化型媒体の活用
雑誌広告や折込チラシの効果を高めるポイントは、業種特化型媒体を選ぶことです。例えば、税理士業界であれば税理士新聞という媒体がありますが、特定の業界新聞などは、ターゲット層の閲覧率が極めて高いものです。そのため、ピンポイントな訴求が可能です。このように自事務所の業務特化・地域特化の強みを活かして、相性の良い媒体を選定することで、無駄のない広告出稿が可能になります。

3. ターゲット設定と媒体選定の具体的な考え方
効果的な広告展開には、まず「誰に届けたいのか」を明確にすることが不可欠です。自事務所が理想とする顧客像(例:新設法人、業種特化法人、地域密着の中小企業など)を整理し、その層に響く媒体を選定します。また、媒体がいきわたるエリアや配布部数、過去の広告効果データなども参考にし、無駄打ちを減らす視点が重要です。

4. 成功するための制作・運用ノウハウ
広告内容の完成度が、最終的な成果を左右します。デザイン面では、読みやすさと専門性を兼ね備えた構成にし、事務所の強みや専門性がしっかりと伝わるようにします。コピーでは、ただの宣伝文句ではなく、経営者等、読者対象の心に響く「問題解決型」のメッセージが効果的です。掲載後も反響の有無を必ず確認し、次回以降の改善へとつなげましょう。

5. まとめと次のアクション
雑誌広告・折込チラシは、税理士事務所のブランド力を強化し、ターゲットに的確に情報を届けるための有力な手段です。競争が激化する現代においても、的確な媒体選びと内容に応じた制作力があれば、高い成果を期待できます。まずは、顧客層をしっかりとイメージして、媒体選びから広告設計まで、一歩ずつ着実に取り組んでいきましょう。
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。