税理士事務所のポスティング戦略|誰に・何を・どれだけ届けるかで成果を最大化する方法

目次

  • ポスティングは地域密着型営業の有効な手段
  • 誰に届けるか?配布範囲と対象の絞り込み
  • 何を届けるか?配布物の工夫で反響率アップ
  • どれだけ届けるか?配布数とエリアのバランス
  • 配布後のフォローと協業の重要性
  • 戦略的なポスティングで成果を確実に
更新日: 2025年7月1日

ポスティングは地域密着型営業の有効な手段

ポスティングは、税理士・会計事務所にとって地域密着型の営業手段として有効です。特に法人が密集するエリアでは大きな成果を生む可能性があります。ただし、単に配布するだけではなく、「誰に」「何を」「どれだけ」届けるかを徹底的に戦略化することが重要です。
ポスティング戦略ピラミッド

誰に届けるか?配布範囲と対象の絞り込み

配布対象の明確化は成果を大きく左右します。地域内の法人だけでなく、業種や事業規模に合わせてさらにターゲティングすることで、反響率は飛躍的に向上します。例えば、相続や事業承継に関心のある経営者層に絞るのか、地域密着型のサービス業者に狙いを定めるのか、それぞれのターゲットに響くテーマを見極めることが鍵です。
ポスティングターゲットの絞り込み

何を届けるか?配布物の工夫で反響率アップ

配布物の内容は単なる紙切れではなく、事務所の信頼性を伝える営業ツールです。1枚もののチラシではなく、パンフレットや封書形式にすることで信頼度を高められます。さらに、内容に「なぜ今そのテーマなのか」「どのようなメリットがあるのか」を盛り込むと興味を引きやすくなります。例えば「相続対策無料相談会」といった具体的なテーマを明確にすることで、行動を起こしてもらいやすくなります。
配布物を通じて信頼を構築する

どれだけ届けるか?配布数とエリアのバランス

数十枚単位では反響が得にくいのがポスティングの特性です。最低でも数百枚から数千枚単位の配布を検討する必要があります。配布する範囲をどう決めるかも重要です。むやみに広げるのではなく、ターゲット層が集中するエリアを重点的に狙うのがポイントです。また、配布にあたっては同業他社への配布を避けるなど、管理面も含めた計画的な運用が求められます。
ポスティングキャンペーンの配布戦略をどのように最適化するか?

配布後のフォローと協業の重要性

配布後のフォローや連絡手段を事前に整備しておくことも大切です。ポスティングによって生まれた興味・関心を確実に商談や契約に結びつける仕組みを整えておきましょう。特に相続関連の案内などの場合は、司法書士・弁護士と協業してチームを組むことで、より強力な提案が可能になります。チーム体制を明記したパンフレットは、参加者に安心感を与えます。
効果的なポスティング戦略

戦略的なポスティングで成果を確実に

ポスティングは、単なる「チラシ配り」にとどまりません。「誰に」「何を」「どれだけ」届けるかを戦略的に考え、配布後のフォローまで一貫して取り組むことで、税理士・会計事務所にとって強力な営業手段となります。地域密着型の特性を活かし、顧問先拡大への足掛かりをつかみましょう。
戦略的なポスティングの成功
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。
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