税理士・会計事務所のセミナー開催成功法|誰に・どのような内容で・集客を成功させるポイント

目次

  • セミナーは強力な営業ツール
  • 誰に伝える?ターゲット設定の重要性
  • どのような内容で?テーマ選びと差別化
  • 集客が最大の課題!成功する仕組みづくり
  • ターゲット・内容・集客を総合的に考える
更新日: 2025年6月18日

セミナーは強力な営業ツール

税理士・会計事務所にとって、セミナー開催は事務所の存在を広く知ってもらう貴重な機会です。しかし、成果を出すには「誰に」「どのような内容で」開催するか、そして最大の課題である「集客」にどう取り組むかが重要です。特に自社の強みや独自性を活かした戦略が成功のカギとなります。
セミナー成功戦略

誰に伝える?ターゲット設定の重要性

まず大切なのは、誰をターゲットにするかを明確にすることです。経営者向けなのか、相続・資産税を考える個人向けなのかでアプローチは大きく変わります。ターゲット層の業種や規模、地域性も意識して、具体的な「誰に」を描くことが必要です。法人向けに個人相続の話をしても響きませんし、その逆も同様です。顧客層のニーズに合わせたテーマ設定が必須です。
セミナーターゲット戦略

どのような内容で?テーマ選びと差別化

次に重要なのがセミナーの内容です。ターゲットの悩みや関心に合った情報を提供することがポイント。例えば相続系なら「60代になったら考えたい相続の準備」や「事業承継で失敗しないための3つの視点」など、具体的な年齢層や状況に応じたテーマに絞ると、参加者の関心を引きやすくなります。また、事務所の強みや地域特性を活かし、他事務所との差別化を図ることも有効です。

事例紹介や参加者同士のディスカッションを盛り込むことで、情報提供だけでなく交流の場としても価値を生み出せます。これにより、参加者との信頼関係を築くことが可能です。
セミナーテーマの戦略的選択

集客が最大の課題!成功する仕組みづくり

実際にセミナーを開催するうえで、多くの事務所が悩むのが集客です。集客の仕組みとしては、以下のポイントが有効です。

事前告知:DMやニュースレター、顧問先との面談時に案内をする
既存顧問先からの紹介促進:既存の信頼関係を活かして紹介を依頼する
SNSやWEB広告の活用:特に地域ターゲットの絞り込みを意識する
金融機関や異業種との共同開催:信頼性の向上や参加者層の拡大に有効

また、開催形式にも工夫が必要です。自社開催にこだわらず、コラボ形式や他の団体・金融機関の講演枠を活用するなど、柔軟なアプローチが成功を後押しします。
セミナー集客戦略

ターゲット・内容・集客を総合的に考える

税理士・会計事務所のセミナー開催は「誰に」「どのような内容で」「どのように集客するか」を総合的に考え、具体的な行動に落とし込むことが鍵です。ターゲットを的確に絞り込み、内容を深め、集客の仕組みを多角的に整備することで、顧問先拡大につながる成果を確実に得ることができます。事務所の想いを込めたセミナー開催で、新たなご縁を生み出しましょう。
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。
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