第18号 人の世には一つということはない。道は百も千も万もある(坂本竜馬)

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営業活動は常に選択の連続。決めるべきことが盛りだくさんです。
企画や営業、マーケティングに携わっておりますと、先生方のあるいは事務所様の決断の場面に多く遭遇いたします。たとえば「セミナーをやる」という決断。「いつやるのか」「どこでやるのか」「いくらでやるのか」「集客をどうするのか」「誰が講師をするのか」等々、たったひとつの企画なのにもかかわらず、数多くの決断ごとが詰まっています。

決断する瞬間に居合わせることが出来るという喜び。
人が決断をする瞬間とは、どういった瞬間でしょうか。人によっては即断即決をするかもしれませんし、社内のスタッフと一緒に会議をしているときかもしれません。家に帰って一人でお風呂に入っているときかもしれません。
私は昔から、人が意思決定をする瞬間がたまらなく好きなようです。「よし!これで行こう!」と先生が決断をしたとき、その瞬間に居合わせることが私には最高の時間であるように感じるのです。決断の瞬間と言うのは人間が強烈に輝くときであると、私は思います。決断をした瞬間、迷いなく一点に集中する姿が実にかっこよく私には映るのです。これは、私が前職の会社で会計事務所様向けに会計システムのご提案をさせていただいていた時にも、同じように感じていたことです。
会計システムの選択は会計事務所様にとって非常に重要なトピックです。事務所の方針を決める一大決心をする瞬間です。金額にすると、当時は所内システムを一式そろえようとすると数百万円から大きいもので数千万円といった投資が必要となるものでもありました。「よしこれで行こう!」といった決断の時に居合わせることは人生の財産であると感じたものです。企画や広告物の制作、マーケティング活動の実施なども、大小様々な決断が連続しているものです。上手く軌道にのる企画や良い広告物が出来る時、マーケティング活動が流れるように進むとき。そういった時は「迷いが無いとき」です。迷いが無いときというのは、決断すべきことを決断し、具体的な行動を起こすことの決断をしたときです。これは私自身のことなのですが、あぁだこうだといってなかなかやらない、言い訳ばかりしてやるべきことをやらない、決めるべきことを先送りにしてしまう・・・。そのようなことがよくあります。特に自社で何か新しいことをするときにそのような思考になります。我ながら、やらない理由(やりたくない理由)を理路整然と一生懸命に並べ立て、結局やらないで済ませてしまう自分を発見してしまった時は、実にかっこ悪く、恥ずかしい気持ちになってしまいます。自分の理想では即断即決で、テキパキと物事を決定して行きたいのですが、なかなか難しいものです。とはいえ、やらないこと、あきらめること、遠回りをしてしまうこと自体を否定するものではありません。たとえ後ろ向きなことであっても、「やらないと決めたこと」が決断であるからです。選択肢はいくつも存在します。やるという決断、やらないという決断、別のやり方でやるという決断、ちょっとだけやってみるという決断、やるふりだけするという決断。どれも皆決断ですし、その道は無数に存在します。正解も不正解もないと思います。
しかしながら、アクションを起こす際の決断は決まって前向きなものです。私はこの「アクションを起こす時の決断」が好きなのかもしれません。ホームページで購入ボタンを押す瞬間、FAXDMを返信する瞬間、電話で問い合わせをする瞬間、私は自分自身で決断をしている瞬間を作り出し、こっそりと喜びを感じているのでしょう。成功している先生は常に前向きな決断を続けています。私もそのようになりたいと感じ、意識をしています。

合資会社オオタキカク 代表 太田亮児
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