税理士新聞_第1421号_8月5日号掲載

20150505-1
【税理士先生】
太田さん、「会計事務所には強みが必要だ」って
よく言われたりしますよね?
差別化とか独自化なんて言われたりもしますけれど、
会計事務所で「違い」なんてどうやって見つければ良いのですか?
やっている仕事はどこの会計事務所であっても同じことですから、
違いなんて無いと思うのですがどうでしょうか?

【太田】
先生、少し難しく考えすぎなのではないでしょうか。
先生の事務所に「強みがない」とか「特徴がない」なんて
思わないでください。
先生の事務所には魅力がいっぱいですよ。
何しろ、先生の事務所には多くの顧問先様がいらっしゃいます。
経営者と呼ばれる立場の方々から先生は選ばれているのです。
何かしらの魅力があってご契約をいただいているのです。
先生、もっと自信を持ってください!

【税理士先生】
そうですかね?
でも、魅力と言ってもうちの事務所は何かの業務に特化しているわけでもないですし、
特定の業種に強みがあるというわけでもありません。
特定分野で何百件もの実績があるというわけでもないのです。
そもそも当事務所の顧問先様は
どうしてうちを選んでくれたのですかね?
正直な所、良くわからないのですよ。

本連載は税理士新聞本紙にて毎月5日掲載中です。(2013年8月現在)

【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。