税理士新聞_第1492号_8月5日号掲載

201505-1
最近は、シルバーシートに座っている高齢の人でもスマートフォンや携帯電話を使ってインターネットやゲームをする時代になりました。

10年前にはとても考えられないような光景です。

総務省が出している情報通信白書によると、平成23年末の年代別インターネット利用状況は、60~64歳が73.9%、65~69歳が60.9%であったのに対し、25年末にはそれぞれ76.6%、68.9%に上昇し、インターネットの利用状況が高まっていることが分かります。

高齢者は孫とのコミュニケーションを図るためにスマホを用いてLINEやメールの操 作を覚えます。

デジカメで写真や動画の撮影を楽 しむために、パソコン教室に通うといったことも一般的なことです。

いかにITというものが世代 を超えて身近なものになったのかがうかがい知れます。

私は、丸の内相続大学校という相続の専門家による実務家向けの講義に参加する機会があります。
ここ数年、講師の先生の多くが、「60~70代の人が、親の相続で相談に来ることが増えた」ということを口にします。

確かに被相続人が100歳近 くであったとしたら、相続人となる人が70歳前後ということも不思議ではありません。

本連載は税理士新聞本紙にて毎月5日掲載中です。(2015年8月現在)

【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。