税理士新聞_第1472号_1月15日号掲載

20150505-1
【税理士先生】
太田さん、去年の末にご相談のあったお客様から連絡があって、
今年から関与をスタートすることになりましたよ。
効果測定もしっかりやりましたよ。

その方は「ホームページ(以下HP)を見た」と仰っていました。
ダイレクトメール(以下DM)よりもHPの方が効果ありそうなので、
DMはやめてしまって、HP一本に絞ってしまおうかと
思っているのですが、どうでしょうか?

【太田】
先生、まずはご契約おめでとうございます。
新年早々幸先が良いですね。

でも、HPだけ残してDMを中止するというのは早計です。
最近ではお問合せの経路が複雑になってきているので、
お客様が「HPを見た」ということを仰っていたとしても、
別の媒体を経由していないと断定することができない
ケースがあります。

木を見て森を見ずといったことにならないように、
広告宣伝に関しては全体でとらえるようにした方が良いですよ。

【税理士先生】
・・・あれ、その通りですね。

今調べてみたら、2年前に送ったDMリストの中に
この間契約になったお客様の名前がありました。

ということは、DMを見てHPにアクセスをしてくれた
ということでしょうか。

それともDMは関係なくて、検索エンジンからHPを探してくれたのでしょうか。
これはお客様に直接聞いてみないと分かりませんね。

本連載は税理士新聞本紙にて毎月5日掲載中です。(2015年1月現在)

【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。