税理士新聞_第1438号_2月5日号掲載

20150505-1
【税理士先生】
太田さん、実はこの間、名刺交換をした方から
「古くて敷居の高い事務所」といったニュアンスのことを言われました。うちの事務所にはそういったイメージがあるのでしょうか。

うちの事務所はスタッフも若いですし、
きれいなビルにも入っています。
事務所に来ていただければ「古くて敷居の高い事務所」ではなく、「若々しく親しみやすい事務所」といった感じが伝わると思うのですが、こちらの意図しているものは伝わらないものですね。

【太田】
そうなのですか。
先生、お名刺を拝見させていただいてもよろしいでしょうか。

なるほど、確かにこのお名刺では「古くて敷居の高い事務所」というイメージを与えてしまうかもしれません。
確かに先生の事務所はスタッフの方々も若々しくて、
オフィスもきれいです。

しかし、それは私が先生のことを良く知っているからであって、
初見の方がこのお名刺を見ただけでどう感じるかということを考えると、先生が感じてほしいとお考えの「若々しく親しみやすい事務所」いうようには伝わらないかと思いますよ。

【税理士先生】
そうですかね。誰もが持っているような普通の名刺ですよ。
確かにシンプルで専門色が強い名刺かもしれませんが、
それだけで「古い」とか「高い」などというイメージを与えてしまうものなのでしょうか。

本連載は税理士新聞本紙にて毎月5日掲載中です。(2014年2月現在)

【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。