税理士新聞_第1423号_9月5日号掲載

20150505-1
【税理士先生】
うちの地域でも、低料金でPRをする会計事務所が出てきました。
インターネットで探しても安い所ばかりで、
うちの事務所は価格競争力が無いのかもしれません。
私の事務所もドーンと顧問料を安くして
競争に参入した方が良いのでしょうか?

【太田】
確かに「いったいどこまで下がるのか?」というくらい、
下げ続けているように感じますね。
でも、先生のところが他の事務所さんとの比較で
それに追随して値引きをする必要はないと思いますよ。
安易にそんなことをしたら、
ご自分で事務所の首を絞めてしまうことになってしまいませんか?
先生は今まで
「安いと逆に品質が心配だ」といった層のお客様を対象とされてきたわけですから、急な路線変更は少し危険だと思います。

【税理士先生】
いやでも、よその事務所が10,000円でやりだしたら、
うちの事務所は9,000円にして・・・とやっていかないと、
選んでもらえなくなるように思えるのですが、
そういうことではないのでしょうか?

本連載は税理士新聞本紙にて毎月5日掲載中です。(2013年9月現在)

【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。