ふくらはぎと顧問先拡大の関係性についての考察

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大阪出張の折、
ホテルの受付に向かうため階段を上りきった。

特に疲れが激しいわけでもなくいつも通り。
むしろ少し元気なくらいであった。

が!

階段を上りきった刹那、右ふくらはぎに激しい痛みが!
「つったかな?」と思うまもなく、今まで感じたことも無い痛みがふくらはぎを直撃!

なんだこりゃ!?と思って揉み解すべく手を添えた。
するとまるで自分のふくらはぎが、採れたての
カジキマグロのような活きの良さでのた打ち回る!!

というほどの痙攣具合。
これがこむら返りというものなのかと思った次第。

しかし、疲れてもいないのに何故あんなに激しい痙攣が!?

当然の疑問です。

どうしてだろうと思って、立ち向かうはやはりインターネット。
グーグル先生に伺ったのでした。

すると、なにやら不味そうなことが書いてあるではありませんか。

「ふくらはぎは第二の心臓」!

あらら。
詳しくは割愛しますが、どうやら血流を正常に保つために、
ふくらはぎはとても頑張っているのだそうです。

運動不足も関係しますが、日ごろの不摂生的なものであったり、
電解質がどうのこうのということがあって、水分補給をしましょう的な指摘もあり。

まさかふくらはぎが心臓と近しい関係にあるとは思いもしませんでした。
それからというもの、私は1日1本は「水」を飲むようになりました。

というよりも、朝・昼・夜のうちのどれか一食は「水」にすることにしました。
ストレッチもします。時々運動もするようにします。

だから許してください。

大切な箇所への影響は一番遠いところから

足の裏に人体のツボが集中しているといった話は良く聞くことと思います。
押すと痛いところがあるとその部位に異常があるというアレです。

腎臓が悪いから腎臓が痛む、というわけでもなかったりするわけですね。

実はこれ、顧問先拡大の考え方にも同じことが言えるのです。

顧問先拡大が出来ない。上手く行かない。
その理由は、原因は何か?ということを考えてまいりますと、
「お問合せが少ない」とか「広告をやっていない」とか「営業力が弱い」とか。
そういった意見が出てきます。

しかし、症状として出てくるのは別の部位なのです。

それは例えば「電話応対の不備によるアポイントメント力の欠如」かもしれません。
あるいは「サービスの品質から来る解約率の高さ」なのかもしれません。
はたまた「料金設定のバランスの悪さから来る契約率の低さ」なのかもしれません。

どういうことかというと、「そこを改善しないで患部にだけ目をやっても治らない」ということです。

つまり「お客様が増えない」から「広告をたくさんやる」というのは、
本質的には間違った処方です。

言ってみれば、「ふくらはぎが痙攣したらふくらはぎをマッサージしましょう」
という処置をすることが唯一の処置であると勘違いしてしまうようなものです。

ふくらはぎが痙攣したならば、ふくらはぎとは別の部位に何かしらの異常があるに違いない。
そういう発想をすることが課題解決への第一歩となります。
ふくらはぎであれば心臓につながることなので、これは結構大事なシグナルです。
足の指がつった程度の話ではありません。(たぶん)

従って、マッサージをして解すといったその場限りの処方でどうこうしようと思ってはいけないのです。

日々の運動も大事、水分補給も大事、栄養管理も大事。
特に水分補給などはパッと見、ふくらはぎの痙攣とは全く関係が無いように思えますが、
そういう「全く関係が無いような何か」が実は本当に重要なことであって、
それを見逃してしまうと結局治るものも治らない。効果が出ない。

そういうことになってしまうのです。
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。