税理士先生の名刺とデザインで営業力に差も

Hardship
名刺を見ただけで顧問先拡大が出来ているかどうかがわかるか?

これは明確な指標はございませんが、なんとなく分かることはあります。

キレイにデザインされた名刺だから?
事務所情報が満載の名刺だから?
カッティングされた名刺だから?
紙質がゴージャスだから?
地図やイラストが入っているから?

色々な要素はあります。
が、実はこれだけでは実際のところは分かりません。

名刺の使用頻度とオーラの差

抽象的な話になってしまいますが、
顧問先拡大が出来ている事務所の先生、職員さんの名刺は、よく使い込まれています。

使い込まれているといっても同じ名刺を使いまわしているということはありませんでして、
「使い慣れている」という意味です。

自分の名刺の扱いに長けているわけです。
つまり、名刺交換をしなれている。
多くの方と接点を持ち、たくさんの方々との名刺交換を行っているということが特徴です。

その結果、名刺入れの中に入っている名刺自体が常におろしたてに近い状態です。
同じ名刺でも月に1枚2枚の交換頻度と毎日1枚2枚の頻度とでは、
名刺のキレのようなものが違います。

不思議ですね。

ここで言うキレというものは、
キレイにデザインされた名刺だから?
事務所情報が満載の名刺だから?
カッティングされた名刺だから?
紙質がゴージャスだから?
地図やイラストが入っているから?

といった要素も関係が出てきます。
特に、キレイなデザイン、カッティング、紙質あたりは重要です。

事務所情報や地図、イラストなど補助的な要素は好みによりますので、
そこまで重要ではありません。名刺は用途によりますのでそれに適したものを作成しましょう。

所長先生のお名刺であれば、
事務所名、氏名、住所連絡先、あとは所属税理士会や登録番号などを記入するケースもあります。
そしてゴールドのあのマーク。

といった重厚感のある名刺と言うのも大変素敵です。
海外のお客様が多かったりするのであれば英語で書かれた名刺なども有り得るでしょう。

マーケティングを考えてごちゃごちゃ書くのが正解と言うわけでもない

私は自分の名刺を会社案内代わりに用いるという考えもあって、
比較的ごちゃごちゃと情報が書いてあるものを一枚用意しています。
出版をしておりますので「本を出しています」ということも書いています。
名刺交換の際、サービス内容についてよく聞かれますのでそれについても書いています。

しかし、あまり沢山盛り込みすぎてしまいますと、
読みにくい!という難点はあります。

従いまして、シンプルなほうが良いという考えもあります。
そういった考えもあって、シンプルなデザインの名刺もあわせて持つようにしています。
シンプルなほうは細かな情報には深く触れずに要点だけ記したものです。

私ももう少し業界内で有名人になってきたら、名前だけの更にシンプルな名刺を作りたいなと考えていたりします。

用途や目的によって作る名刺も変わります。
どのような方とお名刺交換をするかによっても変化が出るため、
「これが正解である」という明確な回答は難しいということがお分かりいただけるかと思います。

名刺はひとつのツールです。
そのツールを使うのは人間であり、それを受け取るのも人間です。

自分の何を伝えたいのか、名刺交換をした際にどのようなリアクションを想像するのか、
税理士先生だけでなく、事務所職員さんの名刺についても、デザインから考え直したり、
記載する内容を検討したりなど出来ると良いですね。

また、名刺のデザインをかける際にあると重宝するのがロゴマークであったりします。

「税理士事務所にロゴマークって必要ですか?」Q&A記事はこちらへ
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。